■まとめ

というわけで、結論から言うと、LX-100、確実に正統進化してるんですが、
価格が倍となったほどの価値があるか、というと微妙、というところでしょうか。

まあ、常にこれが最後、と言われ続けるLXシリーズ、
新型があるうちに買っておいた方がいいとも思いますが(笑)。



実際は他にもパノラマ写真撮影機能、4K動画撮影機能、液晶ファインダー(最悪)の搭載、
といった要素が追加されてるのですが、どれも私は使わないので、意味がありませぬ。
ちなみになぜか4K動画には最大15分と言う時間制限があって、
それ以上の連続撮影はできないみたい。

さらには内臓フラッシュが無くなってしまった、という致命的な欠陥もあります。
めったに使わないのですが、必要な場所では絶対必要なのがフラッシュで、これが無いのは痛い。
その代わり、液晶のファインダー(上の写真で左上の出っ張り)が追加されたんですが、
何の意味があるのか、未だにわかりません。

10年以上、LXシリーズを使ってますが、
こんなものが必要と感じたことは一度もないですし、実際、全く使いません。
さらにはファインダー部が本体からビヨーンと出っぱってしまってるため、かなり邪魔です。
開発陣の皆さん、何をトチ狂ったんだ、というのが正直な感想で、
こんなの外して、フラッシュを返して、という感じですね。値段も安くなるでしょうし。

もう一つ、撮影後の書き込み時間がやけに長い。
LX-7でも暗いとこでの撮影後は、画像処理に時間が掛かるのか、数秒止まってしまったのですが、
LX-100ではあらゆる状況で、撮影後3秒近くカメラが止まってしまう事が多いです。
これは結構致命的で、あ、次の写真を…と思っても間に合わないケースが頻発しております。
これも残念な点ですね。次のLXシリーズでは何とかして欲しいところ。

ただし、画質以外で進化してる面もちゃんとあり、
全体の操作系はかなり使いやすいです。
というか、一度慣れてしまうと、もうLX-7には戻れん、という感じです。
なんだかダイヤルやらボタンやらがヤケに増えて使いにくそうだ、と思ったんですが、
あにはからんや、どれもキチンと考えられて造られており、
説明書読まなくても直感的に全てが操作できてしまいます。
機械の操作系としては、最高傑作の一つではないか、と思ったりもしてます。

といった感じで、間違いなくいいカメラなんですが、
必ずしも手放しで賞賛もできない、というのがLX-100だ、という感じです。
少なくとも、価格、フラッシュの復活と液晶ファインダーの削除、
そしてデータ書き込み時間の三つは解決を願いたい、と思うところですね。
お薦めできる?と聞かれればもちろんだ、と答えますが、
一応、上で書いたような欠点も知っておいてね、という感じでしょうか。

といったところで今回はここまで。


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