今度は機関車を正面から撮影した場合。
16：9だと左右の視野が広い代わりに、天地が切れてしまい、ヘッドライトが入りません。
後ろに下がるか、画面を縦にするかでも解決できますが、
この位置でこの角度から撮りたいのだ、というケースは意外に多いのです。
普通のカメラだと、それは無理なんですが、
LXシリーズでは画面比率の変更で簡単に対応できてしまいます。
つまり縦長の比率、4：3に切り替えればいいだけですね。
このように同じ立ち位置から撮影しても、画面比率を変えるだけで、
キチンと全体が画面に収まる事になります。
その代り、画面の左右方向が狭くなりますが、この場合、主役はSLですから、そこはガマン。
で、その中間が、この3：2画面と言うことになります。
この画面比率の選択機能は、なかなか理解されない、
それどころかPanasonic による宣伝でもほとんど強調されてないんですが（涙）、
これこそがLXシリーズ（3以降）の最大の武器だと私は思ってます。
個人的には、人類60万年カメラ史上、最大の発明だろうと思ってるんですけども（笑）…。
目の前の風景の切り取り方を、ある程度自由に選べる、
（同じ画像の上下左右をチョン切って造ったのではない）
というのは実際に使ってみないと実感が掴みにくいのでしょうが、
一度これを知ってしまうと、他のカメラなんて使えん、というくらい便利です。
特にせまい博物館内の航空機の写真とかは、
カメラの感光部の左右一杯を利用できる16：9比率でないとどうしようもない、
というケースが多く、これでずいぶん助かっています。
逆に戦車などは4：3でないとうまく入らない、という場合が多いですしね。
普通の風景写真などでも、比率を変えるだけで、
こんなに印象が変わるんだ、という発見があり、
人類がたどり着いた風景記録装置の一つの究極型であろうと個人的には考えております。
世間じゃ、ほとんど理解されてないんですけどね（笑）。
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