■新たなる再訪

というわけで、本年度の海外遠征、香港行きに7月23日に出撃となりました。
ここしばらく、上海、大阪とアジアンな都市を巡っており、
総まとめにはいい街だよね、と選んだもの。

まあ、あとは今年のアタマに引越しやっちゃったんで、
旅行用の予算がかなりさみしく、総額10万以内で、と目論んだのも大きな理由。
結局、予算的にはほんの少し足が出てしまったものの、
10万ちょっとでこれだけエキサイティングな体験ができるエリアは
全宇宙をさがしても、ここだけだろうなあ、という旅になりました。

もっとも、今回は香港以外のエリアに足を伸ばしており、
これが無ければ、総額で9万以内で収まってますから、
非常に費用対効果が高い旅でございました。

てなわけで、12年ぶり、4度目の香港です。
過去3度の旅でほぼ中心部は歩き尽くしてるエリアなので、
現地の情報整理にアタマを使う必要がなく、
非常にスムーズに旅を進めることができました。
たまには、こういうのも楽でいいですね。

先に書いてしまうと、今回の訪問で驚いたのは、
CD、書籍の海賊版の激減、そして食べ物系屋台のこれまた激減、
ついでにお粥を出す店のこれも激減、
さらについでに飲茶(ヤムチャ)をやる店をあまり見なかった、
というアタリでしょうか。
ここら辺は、大分変わったなあと驚きました。
最も全体の9割りは相変わらずだね、という街でしたが。

英語も、かなり通じなくなりました。
今では、中学生くらいの子は、会話、無理でしょうし、
(昔は移民の子か、現地の子かが英語に対する反応で、ある程度わかった)
今ではホテルのフロントでさえ、中国なまりの英語を話します。
コンビニでクインーズイングリッシュで対応されて驚いた時代は、
もう戻ってこないでしょうね。

ただし、それでも香港は香港であり、通常の中国文化圏とは完全に異なる街です。
詳しくは後ほど、機会があれば触れますが、街の構造、
情報伝達の手段、そもそも住民の価値観、といったあたりで、
これは中国ではない、という世界が展開してます。

同じ中華圏の大都市、上海とは完全に別物でしょう。
上海、大都会ではありますが、香港に比べりゃやはり田舎だなあ、
というのを、今回、改めて思いました。

香港は完全な国際都市ですが、上海はしょせん、中国の都市です。
日本で言えば、東京と地方の政令指定都市くらいの差があります。
いつまで今の香港で居られ続けるのかわかりませんが、
まだしばらくは、非常に魅力的な街であり続けるでしょうね。




出発初日。
日本はいい天気で、上野の不忍池のハスの花に見送られ、
香港に旅立つのでした。


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