■哺乳類バンザイ



さて、前回は長い下積み生活から一気に下克上に出た哺乳類の登場までを見ました。
今回は、天下取った後の哺乳類の展開を少しだけ見ておきましょう。



こちらは馬の祖先と考えられてる皆さん。
こんなのから、現代のサラブレッドにまで繋がる、と考えると、
やはり哺乳類も後の世代ほど大型化してるんだなあ、と思います。



こちらは約100万年前にアメリカ大陸で生存していた象さん。
象ですら昔はこんなサイズだったわけです。



そんな哺乳類バンザイの中やってくるのが氷河期です。

ただし、氷河期ってのもいろいろ謎が多く、恐竜が繁栄する前にも、
一度氷河期があったと考えられてますし、
恐竜滅亡後は複数の氷河期があったと見られています。

ここら辺りも合理的な説明を見た事がないのですが、
恐竜が繁栄していた1億年近い間、氷河期はなく、
(あったら爬虫類の恐竜は生きてられない)
それが滅んだあと、6500万年の間に何度も氷河期が発生してる、
という不思議な状況になっています。

この間の大きな変化で考えられるのは、
大陸の移動による海流の遮断くらいで、
おそらくこれが原因かなあ、と思いますが確証はありませぬ。

ちなみに、地球の自転によって発生する潮の流れ、
海流は本来なら地球をグルッと一周するのですが、
世の中にはアメリカ、アフリカ+ユーラシアの大陸があるため、
海流で地球を1周するのはほぼ不可能です。

なので、海流は複雑な流れを生じ、
これが地球中の気候変動の最大要因の一つになってます。
ヨーロッパが緯度のわりに(サハリン並の位置にある)のに暖かいのも、
アメリカ西海岸のサンフランシスコ周辺が夏でも涼しいのも、
すべて海流の持つ熱エネルギーの循環によります。

ちなみに、そんな海流が地球1周できる場所が
2箇所だけ今でもあります。
北極海と、南極大陸周辺です。
中でも南極周辺の海流はかなり特殊で、
南極大陸の気候に大きな影響を与えてるのですが、
旅行記で脱線する話でもないので、興味のある人は各自調べてみてください。


NEXT