■それがアメリカなのか



が、そのとき周りを見て、突然気が付くと言うか悟ると言うか、アメリカを理解してしまう(笑)。
なんなのだ、これは。

まずはこの写真。
特に何も考えずにその講演の観客を撮影したものです。



こちらは別のテントの写真。
ちなみに画面中央で立っているのは質疑応答の人たち。

この二つのテントの観客を見て愕然としたのですが、
黒人系の参加者が全然いないのです。
連載の当初に書いたように、現在でもワシントンD.C.における黒人人口は
区域内で5割近くあり、周辺のアレクサンドリアなどでも2割を超えています。
両者をあわせると80万人近い人口がある地域です。

が、上の写真と下の写真、あわせて軽く100人を超える人が写っているのに、
黒人系の人物は、わずかに数人しか居ません。
参加者の9割以上が白人系なんですよ。
明らかに異常です。

で、この時、この日までに感じていた違和感を思い出します。
スミソニアンの博物館軍団、そして国立美術館でも、
ほとんど黒人の見学客を見ませんでした。
街中では、それこそいくらでも見かけるのに。
このブックフェスティバルも、そしてスミソニアンの博物館軍団も、
全て入場無料ですから、所得層の問題ではないはずです。

となると、考えられる答えはただ一つ、黒人は明らかに人種だけで
一つのグループを形成しており、それは所得などに関係なく、
博物館や書籍などに興味を示さない集団となっている、という事です。

で、以前読んだ、1970年ごろ、当時まだ珍しかった
黒人市長になったアメリカ人のインタビューをここで思い出す。
彼が小学生の頃、教室で本を読んでいると、
突然入ってきた上級生に、白人みたいな事をするなと殴られたのだとか。

てっきり、そういった時代だったんだろう、と思ったのですが、
どうもそういった“黒人文化”が現代まで続いてるような感じがします。
所得層の問題も皆無ではないと思いますが、
黒人系の皆さんには、どうも文化的な活動を軽視する、
下手をすると蔑視する傾向があるんじゃないか、という気が。

まあ、これだけの判断材料でウカツな事はいえませんが、
それでもかなりイビツな価値観の行動が
ワシントンD.C.周辺の黒人系社会で展開してるように感じました。



これは同じテント内にあった、
どんな本がこの世界を作り上げたと思う?
という質問のボード。

自分の思いついた本を好き勝手に書き込むようになってました。
ざっと見た限り、複数の人が上げてる本の
1位が聖書(The Bible)だったのは予想通り。
もっとも、こういったところで聖書をあげる人に限って
実際には聖書を読んでないでしょうね(笑)。
そういった内容ではないですよ、あの本は。

さらに数えて見ると、オーウェルの1984を上げてる人が
3人も居たのにちょっと驚きました。
アメリカでは結構読まれてるんでしょうか。

もっとも、アメリカの場合、伝説的なTVコマーシャル、リドリースコット監督の
マッキントッシュ コンピュータ1984という作品があり、
あれの影響じゃないか、という気もしますが…。
(ちなみにブレードランナーの次に彼が監督したのがこのコマーシャルで、
その影響が強く残ってる)

ついでに中央上あたりに漢字が見えたので、
なんだろうと思ったら、これ、個人の名前でしょう(笑)。
おそらくよくわからないまま、
中国人観光客の人が自分の名前をサインしていったんじゃないかと…。



その先にあった、案内板で謎のアイコンだった、アメリカを読もうのテント。
どんなものなのか、とりあえず中を見てみましょう。



テントの中はスゴイ人数で混み合っておりました。

で、よく見ると天井から、いろんな州の名前の札がぶら下がっている。
どうも全米各州の観光案内パンフレットなどの配布を行なっているようです。



各州ごとに観光担当の人が出てきてるようで、パンフレットを配ってるほか、
いろんな質疑応答にも答えてました。

ちなみに、写真はニューヨーク州の人たち。
最初はカッパかと思ったんですが、自由の女神ですね、これ。



それにしても人が多いな、と思ったらこういったスタンプ用のシートが配られており、
全州と自治区(グアム、プエルトリコなど)のスタンプを集めると、
何か記念品がもらえたようです。

さすがに参加する時間も気力もなかったので、
何がもらえたのかは不明ですが…。

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