さて、日本一物騒な名前なんじゃないか、と思われる野伏港に戻って来たら、まさにさるびあ丸が入港する所でした。



新島をバックに急速回頭してこちらに向かってくるさるびあ丸。うおおお、カッコいい、あの船で日本に、本土に帰れるんだ、オウムは置いてけ水島上等兵、と東京都内で思う。



でもって全長118m、総トン数で約6000トンの船でも外洋で見ると思った以上に小さいんですよ。

あの小ささで、しかも動き回ってる状態の船に放物線状に飛んで行く砲弾を上から命中させるのは不可能だよね、と思う。そりゃ戦艦同士の決戦なんて夢物語になるわな。まあ9門近い主砲で一定面積に弾をばら撒けば当たる可能性は出て来るでしょうが、それは技術の問題では無くただの運だよね。そして装甲してる軍艦相手なら少なくとも戦艦級が三隻は必要で、さらにこういった島嶼間の海峡部に追い込んでからのレーダー射撃以外はまず無理でしょうな。なるほど、アメリカ海軍がスリガオ海峡で待ち受けるワケだと思う。



港へと近づいて来るさるびあ丸。この距離で見るとさすが外洋船、それなりに大きいんですけどね。



ある程度まで近づくと、接岸準備の安全確保ため乗客は岸壁から退去させられます。その直前の写真。絵になるなあ、と思う。ちなみに艦橋前の青い壁は貨物室の屋根フタ。以前の記事を見てもらえば出港時から開けっ放しだったのが判ると思いますが、なんで開けてしまってるのかは不明。天気がいい時は作業時間短縮のために開けっ放しにしてるんでしょうかね。

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