前回までのあらすじ

西表島で同行の地雷映画男が「何か」を目撃して撮影にまで成功したのに、その横で同じ空を見ていた私は何も気が付かなかった。きっと心が汚れていて顔に問題を抱えていて間食が多すぎる日常に問題があるのだ、これからは真人間として生きて行こうと星に誓う。一方、イリオモテヤマネコはそんな筆者の誓いとは無関係に、今日も元気に西表の山野を駆け巡っていた。人類の明日はどっちだ。

■今回のお話

お前が誓ったの、フフフ、実はあれ星じゃなかったかもよ。

…マジで?

■西表の星

さて、地雷映画男の動画の異常さに、旅行から帰還後半年以上経ってから気がついた筆者ですが、自分の写真を整理してみたら四枚ほど妙な写真が存在することに気が付いたのです。ただし普通に見ている限りでは、まず気が付かないものだと思われます。

ちなみに今回の記事、小さい画面の機器で見ると判りにくいので、可能な限り大きな画面で見てくださいませ。

さらにいつまでも「何か」では判りにくいので、今回以降、我々が出会った存在を「イリオモテ ホシモドキ」、略して「ホシモドキ」と呼称します。なんで、というのは今回の記事を呼んでいただければ判りまする。ほとんど「蟲師」の世界じゃねえか、という話になってくるのです。ただし、現状、地雷映画男が撮影した動画のものと、私の写真に見られるものか同じ物体なのかは、完全には断言できませぬ。単純に確率の問題として、わずか十分前後の時間にそれほどの未知存在が連続出現するとは考えにくいと判断し(確率論的には当然、標準偏差三倍の外の存在として発生しうる。が、通常はまずもってそれに出会うことはない)、とりあえず同じものの可能性が高い、としておきます。まあ、それ以前にカメラの問題ではないか、という可能性も未だゼロでは無いのですが。

その四枚の写真の内、三枚は例のイリオモテヤマネコ像の駐車場横で撮影したもの、残り一枚はホテルの屋上で撮影したものとなります。ただしホテルの方の写真はちょっとピンぼけ、あるいはブレてしまっており判然としないので、今回はヤマネコ駐車場で撮影したものだけを取り上げます。三枚の内、一枚目はピンぼけ、キチンと焦点があってる二枚目と三枚目はほぼ同じ内容なので、ここでは一枚目と二枚目の写真だけを掲載して説明してゆきます。

撮影した時の正確な方向は判りませんが、道路の横にある低い防波堤のような場所の上にカメラを固定して撮影してるので、少なくとも西側を向いての撮影です。ただし例の動画よりは角度が低い、地平線に近い一帯だと思います。



こちらが一枚目。ちょっとピンぼけ、あるいはブレてしまっています。この大きさで見るとちょっと判らないと思いますけども。



こちらがキチンと撮影できていた二枚目。もう一枚、写真はありますが同じような内容なので、今回は掲載しません。撮影条件は以前にも書いた通り、シャッタースピード1秒、LX100m2の広角側14o、絞りはF1.7、ISOは1600。さらに露出補正をプラス3。

どちらの写真も普通に見ているとショボい星空の写真にしか見えないと思います。実際、私も画像を拡大して確認するまではそう思っておりました。ちなみに両方の写真とも、無加工で原寸大のモノをリンクしてあります。上の写真をクリックすれば表示されるので、以後の記事を読んで興味が出て来た方は、自分の持つ機器に保存してから拡大、明るさ調整等をやってみてくださいませ。



そしてこちらがほぼ同じ撮影条件で撮られたホテルの屋上からの夜空。星の数が違う&星が小さいのです。

同時にイリオモテヤマネコ像の横で撮影すると星がブレてしまい、シャッタースピードを1秒までに限定したのだ、という事も思い出す。ホテルの屋上では3秒くらいまでのシャッタースピードなら星が動くことは無かったのに。

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