2021年4月のある快晴の日のお昼前。
自転車で散歩がてら訪れた隅田川の130Rこと浜町カーブ上の堤防遊歩道でボーっとしていると…
 


南の清須橋方面から凄まじい白波を立てながらカーブに侵入してくる船が。

おお、あの時代を超越して一周して帰って来た形態は、隅田川宇宙艦隊所属のマツモト・レイジ級高速艇だな、と思って見ていると、かなりの高速でこちらに向けて突っ込んで来る。



その速度でこのコーナーに入ったら護岸にぶつかるぞ、と思った瞬間、藤原豆腐店のハチロクのような軌道でスパっと曲がってゆく。

あ、これは高速時にも横方向の推力を生じさせられるアジマス、あるいは固定式、どっちかのスラスター積んでるぞ。マジか、ただの隅田川の観光船なのに。さすがはマツモト・レイジ級高速宇宙船である、と思う。



いつ見ても凄いデザイン…と思ったのだが、よく見ると船体後方に改装後の伊勢・日向のような飛行甲板が見える。

こんな装備あったっけ?と思ってさらによく見ると艦首に「エメラルダス」の文字が。あ、これが噂に聞いていたマツモト・レイジ級三番艦、「USS(United Sumida Starship)エメラルダス」か。初めて見たぞ。三番艦ともなるといろいろ進化してるのだな、と思う。



目の前を通り過ぎる「USSエメラルダス」。カッコいいな。

常識的に考えてこの形状は高速宇宙戦闘艦だからであり、平時は維持管理費確保のため隅田川で観光船をやってるのだ、と推測してるのだが三番艦が既に実戦配備され、運行中とは恥ずかしながら知らなかった。

ちなみに凄まじい白波なのは高速なのと同時に、対向線を通過した別の船の航跡の波をモロに食らってるから。

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