高速を降りてからも、美ら海水族館がある海洋博公園に向かう道はかなり広く、なるほどここは沖縄を代表する観光地なのだと思う。…ただし途中から細くなっちゃうんですけどね。

余談ですが、沖縄の日本復帰を記念して開かれた海洋博は1975年7月から1976年1月までの開催でした。沖縄返還は1972年ですからすでに3年経っていたのですが、実はこの段階ではまだ沖縄はアメリカ式の右車線通行でした。本土から来た人は結構驚いたんじゃないかと思います。このため海洋博当時の記録映像を見ると、車が右車線を走っていて、しかもほとんどが右ハンドルの日本車ですから、強烈な違和感があります。

ちなみに沖縄が本土と同じ左車線通行に切り替わるのは返還から約6年も経った1978年7月30日で(いわゆる沖縄730)、この日を境に、一斉に左車線通行に移行しました。前日の夜22時から30日朝6時まで、沖縄全土で交通封鎖がされ、車が道路を走る事は禁じられた間に交通標識の方向反転、路上の注意書きの変更が行われています(工事そのものは事前に完了し、覆ってあったカバーを外す作業が主)。現場は大混乱だったんじゃないかと思いますが、路線バスのダイヤが乱れたり、事故を起こしたりしたものの、人命にかかわるような大事故は起きなかったとされています。

将来、香港(イギリス式に右ハンドル)が中国本土(ヨーロッパ大陸&アメリカ式に左ハンドル)に飲み込まれる時も、大混乱なんでしょうねえ…



という感じで公園に到着。思った以上に広くて、水族館までの道に迷ってしまう。
余談ですが、現地で入場券を買うと1850円と結構いい値段なのですが(ただしその価値はある)、たまたま途中でトイレに寄ったコンビニでチケット買ったら190円ほど安く買えました。変なシステムだな。



途中で伊江島が見える。チョコンと出っ張てるのが沖縄北部最大の激戦地、城山ですね。
前回の宿泊地、残波岬からも見えましたが、なるほど、真っ平らな島であり、航空基地建設には向いてますね。ついでにこれだけ至近距離なので、こちらの沖縄本島側にもアメリカ軍は重砲陣地を築いて砲撃してます。



この水族館は2002年に公開が始まった二代目なのですが、大きな二つの巨大水槽「サンゴの海」と「黒潮の海」を中心に幾つかのゾーンに別れての展示になっていました。
とりあえず館内に入って最初にあるのがふれあい広場みたいな展示。子供には大人気でした。



その奥には巨大な水槽が。これが最初の巨大水槽「サンゴの海」のようです。
おお、なんかすごいぞ、これ。

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