1979年7月に発売となった2代目ホンダシビック。発売から7年目のフルモデルチェンジでした。
写真は後から追加になったステーションワゴンタイプのシビックカントリー。

初代の印象を引き継ぎつつ…というデザインだったのだと思いますが、当時小学生だった私ですらここまでカッコ悪くする必要がどこにあるんだ、という変に角ばったデザインでした。1970年代後半から80年代前半は全ての日本車のデザインが最悪だった時代だと個人的には思ってるのですが、その代表例の一つでしょう(お次は2010年代から現在までで、日本中がザクレロみたいな車で溢れておる)。

ちなみに二代目シビック後期型はほぼこのまんまのデザインでライトを四角目にしてしまったため、向こうから走って来るのを見ると泣きたくなるようなヒドイスタイルでした。シビック、アコードの大ヒットでホンダが油断していた時代の車、なんでしょうね。
実際、人気は無かったようで、初代に比べると販売台数はかなり落ちたとされます。



1983年、二代目シビックの不振を受け、わずか4年で三代目となる新型シビックが発売となりました(以後、シビックは4年周期のモデルチェンジとなる)。

通称ワンダーシビック。ワンダーと呼んでる人もいましたね。
ちなみにWONDER CIVICですから、形容詞+形容詞であり、ホントにどこのイギリス海軍だよという命名でした。あえて直訳するなら“不思議な市民的”という妙な名前でとなります(ちなみにWONDERを動詞とすると“市民的という点を疑問と思え”という意味になり、名詞とすると“不思議市民的”になる)。なんでこんな名前にしたんでしょね…

ちなみにホンダで最初にグッドデザイン賞(1984年の大賞)を受賞した車がこの三代目シビックです(同年CR-Xも金賞を受賞してるが。ちなみに1986年にはトゥデイとレジェンドが金賞。ただしこれホンダのサイトではそうなってるがワンダーシビック以外はグッドデザイン賞のサイトに記録が無い(笑)。とはいえ、そんなとこで虚偽の主張をホンダがするとも思えないのでここではホンダのサイトの記述を受け入れて置く)。

今となってはモサっとした印象ですが、登場時はかなりカッコよく見え、今でも私は好きなタイプです。この辺りからホンダ車のデザイン黄金期が始まり、私の好きなトゥデイ(1985)、ビート(1991)、5代目シビック(1991)といった車が次々と登場して来ます。
同時期にS13型シルビア(1989)、32型スカイラインGT-R(1989)、三代目RX-7(1991)、初代ロードスター(1989)とこれまた私の好きなデザインの車が次々とデビューしてるので、個人的にはこの頃が日本車デザインの黄金期であったなあ、と思っております。



1995年に登場した6代目シビックのスペシャリティーカー、シビック タイプR。
こちらは1997年になってからの発売で、以後のシビックでもタイプRが後から追加されるようになりました。これ以前にもインテグラ、NS-XにタイプRが発売されてたのですが、以後、タイプRといえばシビック、という感じになって来ます。

1600t DOHC 4バルブで8200回転で185馬力をただき出すスポーツ仕様の車で、フロントグリルの形、ボンネット上のホンダのエンブレムの色などが通常のシビックとは異なったので、比較的簡単に見分けることはできました。
が、私、6代目以降のシビックはあまり好きでは無いので、まあいいや、という事で。個人的には5代目シビックが最も好きなんですが残念ながら展示は無し。


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