■あっさりと入場



なので今回は5分も並ばずに入場券を買えました。

ロンドンやスミソニアンに慣れてると、博物館で有料、と聞くとちょっと驚きますが、
シカゴは博物館だろうが美術館だろうが有料が基本で、いざ有料となるとベラボーに高いです。
この辺り、無料と有料の中間価格は無いんでしょうかアメリカ、と思う。
ちなみにこのあと訪問するアメリカ空軍博物館はこれまた入場無料。

で、今回は、入場料だけだと18ドル、約2000円。
9年前だと13ドルでしたから、約40%ほどの値上がり。
いやこれハイパーインフレーション一歩手前じゃないの、
アメリカ馬鹿じゃないの、と思ったり。
そこにUボートツアー12ドルを追加すると30ドル、約3300円ですから、
家族連れが気楽に来れる価格では無くなってゆきます。
まあ、イリノイ州は財政破綻してますから、しかたないんでしょうが、
馬鹿じゃないのアメリカ、と思わずにはいられない部分ではあります。

失われた20年とか、デフレとか2000年代以降の日本経済はボロカスに言われてますが、
生活感覚、という意味ではデフレは意外に快適な経済ではあるのです。
これがダメなのは馬鹿なお役人と政治家の皆さんが国を借金まみれにしたからで、
それがなければ、デフレが悪、という理論を私は認めませぬ。
海外との収益差は、企業が海外展開してるなら、その段階でチャラですぜ。

まあ、現状の日本では、インフレが来て借金をチャラに出来ないと
その先に待ってるのは、確実な国家財政破綻なんですけどね。
その場合、国民の財布を破綻させて、国の財布を救う、という無茶苦茶な世界になって行きます。
困ったものです。そして、ここ10年、この点が政治の争点になったことは一度もありません。



さあ、入場だ。
その前に空港から直行なので、デカい荷物を何とかしたい。
スミソニアンだと無料のロッカー(後でお金が戻って来る)があったんですが、
ここは画面左に見えてる有人かつ有料のクロークしかなく、
荷物1個預けるのに3ドル取られました。
安くはないよなあ…。



エスカレーターで一気に2階まであがって、そこの中央ホールから見学開始、が通常のルートです。
十字架型の建物なので、中央ホールから見ると、こんな感じに左右前後に建物が広がります。
夕撃旅団における写真は左右1280画素までルールを破って、この写真、1540画素ありますので、
環境によっては左右にスクロールして見てくださいませ。

が、Uボートを見るにはこの2階に来たらダメで(笑)、
ひとつ下の階、1階(チケット売り場から1階分だけエスカレーターを登る)から左側に向かう、が正解。
ただし、その1階は改築を重ねた結果、ちょっとした迷宮になってるので、要注意です。
この2階から上は、単純な構造なんですけどね。

ついでに余談ですが、前回のスミソニアンで気になった、
博物館に黒人さんがほとんど居ない現象、この博物館でも確認できました。
入場料が高いから?と思ったんですが、のちに入場無料のアメリカ空軍博物館でも
同じ結果を確認できたので、やはり何か“博物館に行かない文化”が黒人社会にあるように思います。

ちなみに、ここの見学では最後まで日本人と思しき人は一人も見ませんでした。



てなわけで、しまった、上に行きすぎた、と間もなく気が付いて1階に向かう。
あ、この馬車の展示、見た記憶があるで。



あ、この妙なサーカスみたいな展示も見たで。
こっちで間違いないで。


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