■撤収決定



そこでしばらくボーっとしてるとハトが寄って来る。
ああ、ハトだ、と思ったんですが、あれ?ここ中華文化圏ですよね?
あの殺伐とした中華文化圏で、ハトとはいえ野生の動物が人に近づいて来るの?とちょっと驚く。



おお、逃げません。多分エサをもらってるんでしょうね。
となるとこの辺りでは追っ払ったり、捕まえて晩飯にしちゃう人(笑)が居ないんだ、という驚きが。

日本じゃ普通ですが、アジア圏で動物が寄って来たのは初めての経験で、
なるほど、台湾の文化度は意外に高いのかもしれぬ、と再び思う。
(タイで逃げない野生のサルは見たが、寄って来るわけでは無い。
逃げない段階でエサをもらってるはずだが、そこまで気を許してないのだと思う)

でもオッサンは食べ物持ってないのだ。すまんね。



といった感じで撤収に入ります。
ここから、先にちらっと書いたゼーランジャ城(安平古堡)跡は比較的近所なので
当初はちょっと行って見るかな、と思ってたんですが、すでに午後3時過ぎとなっております。
台北までの帰りの時間を考えると、あれはもういいや、
どうせ一度廃墟になってたのを適当に復元しただけの施設だし、とすっぱい葡萄理論で撤収を決定。

とりあえずこの公園の入り口にあるバス停に向かいます。



そのバス停前にあった不思議な感じの建物。

なんだこれ、と思って道路を渡ってみる。
ついでに手前の道路のど真ん中に自転車専用のような絵が描いてあって驚く。
ええ、道路の真ん中が自転車専用なんですか?マジで?

が、自転車は一台も走っておらず、詳細は不明。
ただしバスも車もそんなの知るかとばかりにこのレーンの上を走ってましたから、
命が危険系のような気がしなくもなく。
あるいは絵がヘタなだけで、実はバイク専用か?



行って見たら、蠱惑的なネコの造形物と府城館なる看板が。
なんだろうと思ったんですが、ご覧のように台風で吹き飛ばされた部分に
シートが張ってあったり、濡れたソファーが干されてたりで、営業はしてないみたい。

帰国後、確認してみたら、虱目魚主題館が正式名称で、
どうも虱目魚という魚を売るためのアンテナショップみたいなお店だそうな。
主題館は日本の感覚だとテーマ館、といったところですね。

中にはその魚の料理を出すレストランとか、お土産屋さんがあるみたい。
ちょっと寄って見たかったですね。
ついでに、猫が魚に飛びつく、というのは日本だけの文化かと思ってましたが、
台湾でも猫と魚はサザエさん的関係にあるんでしょうか。
あるいはこれも日本統治時代からの伝統?
ちなみに、実際に猫が魚ばかり食べてると、ビタミンBが摂れないので病気になりますが…。
すなわち、磯野サザエがネコを裸足で追いかけたのは、
ネコの健康を心配したため、という可能性もあるのだよ、小林君。


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