■バンコク最大の戦い

さて、今回よりようやくバンコク旅行記後半戦に入ります。

本日の目的地はタイの戦争記念施設、ナショナルメモリアルと、
その南にあるおそらく東アジア最強の航空博物館、
王立空軍博物館です。

両者ともかなりの情報量で、その点を完全に見誤っていた事、
さらに移動に時間がかかるバンコク市内という事もあって、
最後は時間切れ戦術的退却を余儀なくされたのがこの日です(涙)。

ちなみに王立空軍博物館の訪問はこれが3回目、
世界中の航空博物館の中では、もっとも多く訪れた場所なんですが、
10年ぶりとなった今回、大幅に展示内容を変更しており驚きました。

とりあえず両者の位置を確認しておきましょう。



誰も覚えてないでしょうが(涙)、
今回のタイ入国で使ったドンムアン空港の着陸直前に
窓の外に見えていたのがナショナルメモリアルでした。

なのでドンムアン空港の北に位置して、
二つの大通りが合流するYの字型の中央のような場所にあるのが
ナショナルメモリアル、そこから少し南に下った場所にあるのが
王立空軍博物館となります。

普通に行くなら、国鉄でドンムアン駅まで行きタクシー、
あるいはスカイトレインの北端の駅、モチットからタクシーが正解ですが、
今回はせっかくだからと34号と39号のバスを利用してます。
よせばいいのに、と自分でも思いますが(涙)…



再度掲載、空から見たナショナルメモリアル。
右側のインディアンのテントみたいな施設がそれです。
この左がドンムアン空港で、奥に見えてるのはバンコク中心部に繋がる高速道路。


ちなみに、何度も言うように
タイのタクシーでは地図も英語も無力ですから、
もし訪問するなら、このページの下の写真をプリントアウトして
現地に持ってゆく事をオススメします。

ついでにドンムアン空港の東側は空軍の地元、空軍銀座で、
空軍関係施設が密集してるのですが、その中の一つが空軍博物館です。
博物館の向かい側には空軍の士官学校があり、
今回はそこでも驚くべき発見があったりします。



地上から見たナショナルメモリアル主要施設の外観。
かなり特徴的で、バンコクでも有名なものらしいです。

ちなみに韓国と同じようなアジア型のメモリアルで、単なる慰霊施設ではありません。
すなわち軍事博物館などを併設、
国民の皆さんに、お前らもいざとなったら国のために死んで来い、
と教育するための施設という意味合いが強く感じられるものでした。
逆に欧米のメモリアルのような、慰霊施設としての性格はほとんど感じられません。

まあタイの場合、本格的な近代戦争を経験してないので、
そうなってしまうのかも知れませんが、
かつての韓国のように軍が政治に食い込んでる事を考えると、
そう単純な話ではないような気もします。




ちなみにタイ語の表記はこれ。
もし現地に持ってゆくなら、これも一緒にプリントして、
タクシーの運転手さんに見せましょう。



今回初訪問となるナショナルメモリアルは、屋外にいくつかの兵器展示があり、
その中に日本の95式軽戦車が含まれてると知ったので、訪問を決定したのです。
王立空軍博物館からも近いですしね。
もっとも日本戦車で一番現存してるのがこの95式軽戦車なので、
それほど貴重というものではありませんが…。

ところが行って見てビックリ、
ここは軍事博物館を近年になってから開設しており、
それがかなりの情報量となっていたのでした。
ここから誤算が始まります…。



でもって今回3度目の訪問となったタイ王立空軍博物館。
外から見ると10年前と全く同じと思ったんですが、
本館部分が全面改修されており、現地でビックリする事に。

さらにこの空軍博物館の前にある士官学校にもスゴイ展示があり、
そこに加えてちびっ子モテモテ期がここで突然到来して、
その結果、この日の見学はまさかの時間切れに追い込まれる事に…。

ちなみに、これもプリントアウトすればタクシーの運転手さんへの
行き先指示に利用できると思います。
ただし、ナショナルメモリアルほど知名度は高くないので、
タクシーで行くなら、地元と言える国鉄ドンムアン空港駅あたりで
タクシーを拾うことをオススメします。
少なくとも私はバンコク中心部を走ってるタクシーで
この施設を知ってる運転手さんに会った事がありません…。

もしバンコク中心部からタクシーという殿様旅行の場合は、
ナショナルメモリアルまで行ってもらって、
そこからバスで空軍博物館に移動(5分程度)するのがベストでしょうね。


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