■これぞタイランドである



が、このレストランのシステムがわからない。
ウエイターやウエイトレスらしい人は見当たらないし、
かといってセルフサービスのカフェテリアにも見えない。

どうしようかと厨房のほうを見ると、なんかどっかで見たオッちゃんが
こっちを見てニコリと笑うのが見えた。
あれ、誰だっけ…としばらく考える。

ああ、最初に展望台であったオッちゃんやんけ。
…ひょっとして、さっきはサボってた?

しばらくすると奥のほうから、白衣を着たオバサマが出てきて、
メニューを差出し、席に座れ、と指をさす。
言われるままに座ると、なんか早口で言われるが、
当然、さっぱりわからない。

英語で、私はタイ語話せないアルヨ、と言うと、
あれま、という顔をして、とりあえずメニューを指差される。
開いて見ると写真入で、こりゃ助かると早速昼飯の選定にかかる。



とりあえずタイの中華料理に外れなし、がワタシの経験則なので、
この八宝菜みたいな料理を選ぶ。
ライスもあるカ?と聞くと、ライス、ライス、と二回繰り返すので、あるらしい。

最後にメニューの飲み物のページを開いてくれたので、
コーラを頼んで注文終了。
うむ、いい感じであると言えよう。



という感じで、これが二日目の昼食です。
八宝菜は予想とおり美味しく、これで総額98バーツ、
約340円ですから、昨日の牛丼1杯140バーツ(約490円)が
いかにボッタクリだったかがわかるでしょう。

うーむ、今思い出しても腹が立つぜ…。
でもって食べながら、ああ、これこそタイだ、
うまくて安い飯がこの国の美点だぜ、と涙する。

ただしここ、食事中に伝票は出てこず、
最後にBill please(このイギリス英語は通じた)で
ウェイトレス オバサマに伝票をもらって彼女に支払いを渡すという
高級レストラン型の店となっております。
となると、支払い時にチップが必要、という事です。

正直、街中の定食屋みたいな雰囲気だと思ってたんですが、
周りを見るとカップルとかも多く、意外にオシャレな店なのか、ここ。
まあ、タイ語のわからない私に付き合ってもらったんだから文句はなし、
という感じでオバサマに20バーツ(約70円)を渡して本日の昼食は終了。



さて、これで一通り見学は終了、現在は午後の2時です。
さて、この後どうするか。

とりあえず、当初の予定だとここから例のチャオプラヤー川の渡し舟で
パクナムの街に渡り、そこにある海軍博物館を見学しよう、と思ってました。
問題はそこにどうやってたどり着くか(笑)。

来るときは大通りで簡単にタクシーを拾えましたが、郊外どころか
完全に街外れともいえるここだと、誰かがタクシーで来るのを待って、
その車を押さえるしかありません。
さらに、パクナムの対岸にある
こちららのフェリー乗り場の名前がわからない。

が、ここで例の派手なトラックの乗り合いバス(?)が
すぐ横を走って行く。
あ、あれに乗れば渡し舟の乗り場まで行けるかしらむ、
と思うも、さっさと走り去ってしまって、
そもそもどうやって乗るのかもわからない。



などと考えていると、目の前を何かが横切る。
何者?と思ったら、再びサル。
しかもまた子ザルで、せいぜい500m四方しかない、
こんな小さな保護林で3匹ものサルが居るんだ、と思ったら…


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