今度は正面方向から。
少しずつ、左へと歩いて行きますよ。

この角度からだと、エンジンと、その後部で機体のラインが全然違う、ってのが判るかと。



少し斜め前から。
ちなみに、この角度から見てゼロ戦です、と説明されたら、私は信じてしまうと思います(笑)。




さらに斜め前から。
エンジン換装に伴い、胴体横に、五式戦から取り付けられたカバー部があるんですが、
コクピット下から機首に向かかって光の加減が変わってる辺りがそれです。

エンジンカウルの上に出っ張ってる四角い筒状のものはエンジン(気化器)への空気取り入れ口。



少し上(立ち上がって撮影)から見た後部。
四角い胴体に丸いエンジンをつけたため、左右が胴体脇から飛び出してしまってます。

展示の機体は冷却用のカウルフラップを少し開いてる状態なので、余計飛び出て見えるのですが、
あの部分にエンジンの排気管をまとめて配置する、というFw190式の設計になってるわけです。





真正面から、ややアップで。
エンジンカウルの上にある四角い箱状のものが先に書いた空気取り入れ口で、
その左右の縦長の穴が20mm機関砲の搭載部。
ちなみに機関砲は展示機では取り外されています。
五式戦の武装は12.7mm×2、20mm×2ですから、それなりに強力でした。

五式戦の気化器へのダクトは、ご覧のように結構目立つ形状となってますが、
ここら辺の設計を担当した小口さんの手記によれば、馬鹿でかい20mm砲2門の位置は
三式戦のものから変えられず、この位置に吸気口をつけるには、
縦方向に背を高くするしかなかったからなのだとか。


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