尾翼周辺。
エルロンの外板は金属製に代えられましたが、
尾翼周りの舵については、羽布のままでした。

水平尾翼の昇降舵の中央部にある小さな板部はトリムタブ。
トリムタブについては後でまた説明します。

一番手前、垂直尾翼の舵面から飛び出してるのは尾灯ですね。



反対側から、もう少しアップで。
垂直尾翼の上についてる赤いパーツは、
展示に当たって舵面が動かないように取り付けられた単なる固定具。

尾翼の舵面(動く面)を見ると、垂直尾翼の舵面の上端、水平尾翼の昇降舵(エレベータ)面の端が、
少し回転軸の前に飛び出すむ形になってますが、
これは釣合昇降舵(horn balance elevator)のためのモノ。
これによって小さな力で昇降舵や舵を動かす事ができるようにした工夫です。

操縦桿を動かし、水平尾翼の昇降舵を下げると
回転軸より前にある出っ張り部の下面に向かい風が当たり、
その力が昇降舵を押し下げ、普通より軽く舵が動くわけです。
逆向きでも同じ効果があり、これが釣合舵と呼ばれるものになります。
垂直尾翼の舵面の上が回転軸前まで飛び出してるのも同じ理由です。

いや、でも逆に舵を戻す時は、その向かい風をねじ伏せる力が要るのでは?
と私は思ってるんですが、どうも舵が効いて機体の向きが変わると、
必ずしも出っ張りの正面から風が当たらないので、そうはならないみたいです。



尾翼部を少し下から。

左端、垂直尾翼の方向舵面に見えてる、切り欠き状の小さな板はトリムタブ。

これは機体が風で横滑りしてる時などに左右に動かして固定、風に対抗する力を尾翼に発生させ、
機体の進行方向を安定させるものです。

一方、水平尾翼に見える切り欠き、昇降舵のトリムタブは、
主に燃料や弾薬の消費によって動く機体の重心位置の変化に合わせて
水平尾翼の揚力を微調整、飛行中の姿勢を水平に維持します。

これによって飛行中の操縦者の負担を軽減してます。

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