こちらは機体前半部をやや後方下から。
手前で主翼下から飛び出してるのはピトー管。
先端に赤いカバーが付いてますが、これは地上で管の中にホコリが入ってしまうのを避けるため。

20mm機関砲の弾倉部は下にも結構大きく張り出してます。



胴体横から前方を見る。
手前で電池車のコードが繋がってるのは無線装置などの備品用電源コンセント。
地上でエンジンを止めてる間は電気が無くなるためここから給電するんですが、
あくまで備品用の電源で、エンジン始動用の電源コンセントは別に機首下にあります。

枕頭鋲でツルピカな主翼表面と、
リベットで意外に凸凹な胴体後半部の違いも見ておいてください。
スピットでもMk.V(5)の初期生産型まではこんな感じで、胴体後部はあまり枕頭鋲を使ってません。
この辺りがキレイに枕頭鋲化されるのはMk.V(5)の後期生産型からです。

コクピット前の胴体に見えてる隙間は
燃料タンクのカバー用外板のネジが緩んでるものみたい。
何かの演出なのか、単なる経年劣化なのかわかりませんが。

操縦席横にある乗降用ドアのパネルがよく見えてますね。
あそこが横にパカっと開いて簡単にコクピットに入れるようになってます。
その代わり、スピットには他の機体にあるような
スプリング式のフタが付いた乗降用足場や手がかりの棒がありませぬ。



主翼上の20mm機関砲弾倉の膨らみとか。
前後二分割のパーツとなってるのは弾倉交換用のためでしょう。
写真を見る限り、前半部のネジ止めを外して中の弾倉を交換するように見えます。
その膨らみの左の短冊状のパネルの中に20mm機関砲本体が入ってます。

そこから左上にある小さな膨らみはMk.I 以来の伝統、車輪収容部の出っ張り。
良く見ると車輪の収容部分全体が丸く浮き上がって見えてるのがわかります。

一番手前に小さな点検ハッチっぽいものが見えてますが、これの正体はよくわからず。



主翼下面。
注意書きは、整備時に機体を持ち上げる台座は、この点線部に当てて使用せよ、というもの。
あの点線部が主翼の桁がある頑丈な場所で、ここならジャッキアップしても外板が凹んだりしないわけです。

L字型の穴は7.7m機関銃の薬莢&弾丸を繋ぐ金属リンク排出用のもの。


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