少し斜め前から。この角度もそこそこカッコいいですね。

こうして見るとこの機体の特徴の一つ、コクピットがやけに後ろ、という特徴もわかります。
機首部に武装と弾薬を集中させ、燃料タンクの半分程度もコクピット前に配置してしまったため、
あんなに後ろになったんだと思いますが、視界の確保から考えると、
左右の主翼からの影響を受けない、もう少し前の方がいい気がしますが…。

まあパイロットの視界を気にしないのも、Me109以来の伝統なんでしょうか。



もう少し横から。
前輪の横カバー内面の切り欠き、ちょっと形状が変なので、
先に書いたように、恐らくこの辺りは適当にレストアされたものっぽいです。

もう一つ気になるのが、例の薬莢排出穴の上のパネル。
“2”の数字のマークの左手に、よく見ると小さなデッパリが飛び出てるのが判るでしょうか。
これはここに搭載されたMk108機関砲の一部が収まらなかったために設けられたものですが、
この形状には無数のバリエーションがあり、さらにそもそも機体によって在ったり無かったりするそうで、
微妙に謎めいた部分ではあります。
これもホントにオリジナルか、少々、怪しいところ。

ついでに右端、エンジンナセルの横に赤い半円型のマークがついてるの、わかるでしょうか。
これはスプリング式のフタが付いた足掛けの位置を示しており、
どうもこのエンジンの横から主翼の上に上り、そこからコクピットへ向かう、
というのがMe262の搭乗の仕方みたいです。
かなり背が高い機体ですが、そういえば搭乗用のハシゴを使ってる写真見たことなく、
ああ、そうなのね、とここで初めて乗り方を知ったのでした。



機首下面。
ここら辺りも微妙にレストアが怪しかったりするので、あくまで参考程度に。
手前で大きく開いてる斜めの穴は例の薬莢排出用の穴。

その後ろの二つの丸い穴はボルト穴でしょうか。
Me262は運搬時にはいくつかの部位に分解できるのですが、
ちょうどここが機首部(機関砲&前輪部)と機体中心部(コクピット&燃料タンク)のつなぎ目で、
この辺りに下部接続用のボルトがあったはず。


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