真後ろから。
折り畳み翼は、意外に胴体から離れた位置で固定されてます。

水平尾翼後ろの昇降舵面、きれいに仕上がってますが、羽布張りです。
その後端部についてる板状のパーツは姿勢制御用のトリムタブですが、
その操作棹が右側にしか見えないのに気づいたでしょうか。

実は左側の操作棹は下面に付いており(こちらの写真参照)なぜか左右非対称です。
理由は全くわかりません(笑)…

 

少し斜め方向から。
垂直尾翼の方向舵が左右に動くため、その移動空間確保のために
水平尾翼の昇降舵の中央部が三角型に切り欠きになってるのが判ります。
尾部一番下に見えてる滑車のようなものは着艦フックの頭で、この中に収容されてるわけです。
着艦時には、ここからスルスルと外へ飛び出して来ます。
その上には小さな尾灯が付いてますね。




真後ろからのややアップ。
コクピットの後ろから尾翼までは背ビレのような形状で、
それが丸い胴体の上に載ってるのだ、という構造が見て取れます。



尾翼部のアップ。
垂直尾翼のテッペンが少し前に飛び出してるのは角型の釣合昇降舵だから。
この出っ張った部分に風が当たって、パイロットが舵を動かす力を補助するもの。

水平尾翼の昇降舵の端が前に飛び出してるのも同じ理由でしょう。
水平尾翼の安定板(固定部)は枕頭鋲によって滑らかな表面なんですが、
なぜか羽布貼りの舵後部に取り付けられたトリムタブも金属製です(方向舵のタブにはリベットが見える)。

垂直尾翼に書かれてる文字は前部の安定版がシリアル番号の15392、
後部の方向舵にはFM-1の機体名となってます。
機体名を書き込むというのはイタリア機ではよく見ますが、
アメリカ海軍でもやってたんですね…。
その下、タブの前にあるフタは点検用のものでINSP、
すなわちINSPECTION(点検)の文字が入ってます。

ついでに垂直尾翼から胴体上のアンテナポールまで引かれたアンテナ線が、
さらに胴体横、ラウンデル(国籍章)の上の
絶縁部まで引き回されてるのも見て置いてください。


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