■比べてみよう 2

お次はやや明るい屋内での撮影。
そしてこの辺りから、徐々に差がついてきます。 

条件はシャッター速度1/125、ISO 80、後は知らん、です。
ロケ地は埼玉県朝霞にある陸上自衛隊広報センター。



LX-5



LX-7

ヘリコプターの迷彩と奥の壁の岩山の辺りを比べると直ぐに気が付くと思いますが、
LX-5がやや暗くてツブレ気味なのに対し、
LX-7は明るく全体の色味が読み取れるレベルで写ってます。

レンズの明るさの差がここら辺りから付いてくるわけです。
おなじシャッター速度で、よりはっきりと撮影できる、という事は
同じ明るさで取るなら、よりシャッター速度を上げられる、という事です。
(逆にシャッター速度を落とせばLX-5でも同じような写真は撮れる)

このシャッター速度を上げられる、という点は大きなメリットです。
動く対象を屋内などで撮影する場合などは、よりブレる可能性が減りますし、
さらにシャッター速度を落とすような暗い場所での撮影でも、
一段階は速く出来ますので、手ぶれを起こさずに撮影が出来る安全性が高まります。

これはありがたい話で、例えば室内で走り回る子供や猫などは、
意外に撮影が難しいのですが、速いシャッター速度を使うことで、
これらをブレずに撮れる可能性が高まります。
さらに暗い博物館の展示などでは1/10といったシャッター速度になりがちで、
当然、その間に少しでも手が震えると手ブレ写真になってしまいます。
これもこういったレンズの明るさがあれば、より高速で撮影でき
手ブレ発生の危険性をより低下させる事ができるわけです。
これこそ、私が待っていた機能向上でして、うれしい限りでございます。

はい、ではお次はズームで比較。



LX-5



LX-7

ズーム能力は同じなので、その点は差がつかず。

が、画面が暗くなってしまうズームでは、かなりはっきりと差が付きましたね。
LX-5では暗くてヘリコプターの表面の細部は読み取れず、
さらに奥の戦車ではかなりの部分が暗くツブれてしまってるのに、
LX-7では、それぞれがキチンと写っています。
逆に明るすぎて、日光が反射してる部分は白く飛んでしまっている所がありますが、
それでも最低限の情報を維持してますから、大したものです。
ちなみに、白とびが怖いなら、少しシャッター速度を落とせばいいだけなので、
LX-7は明るいとこだと白くなってデータが飛んでしまう、
という事ではありませんから、ご安心あれ。

という感じで、明るい屋内撮影あたりから、LX-7が大分優位だ、
といっていい部分が出てきました。
実際、この段階で、こりゃスゴイ、と思ったんですが、
だったら、さらに暗い状況だとどうなるか、を見てみましょう。


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