■21世紀夕撃旅団式 絵の仕上げ方


何がやりたいのかわからん、そもそも方向性が感じられない、と
各方面から多大な賞賛をいただいている
当サイトは、そもそも管理人アナーキャが自分の描いた絵を
ぽつぽつ展示していこう、と思って始めたものでございます。

いつの間にか、年に12枚(つまりサイトの表紙の絵)前後しか
絵を描かなくなってしまったんですが、
それでも初心を忘れぬようにと、時々思い出したようにやってるのが、
この原点回帰の記事です。

今回の2014年版では、大昔にやって全く反響がなかった(涙)
夕撃旅団式表紙絵の描き方を再度やってみようと思います。
何の意味があるんだ、というと本人にもわかりませんが、
まあ、知らない人にはそれなりに興味深いかもしれん、
という主観的かつ楽観的展望の下にやって行こうと思いまする。


■ステップ1 下絵



ウチの表紙絵の場合、さんざん頭の中で構図を考えて、
これだ、これしかない、世界はオレがもらった!
と思って実際に絵にしてみたらガッカリデラックス、というパターンと、
いろいろ適当に描いて行き、その中から勢いに乗って形にしたものの、
やっぱりガッカリグレート、という二つのやり方があります。

今回は後者を紹介しましょう。
後者の場合、描くのは物体単体から入ります。
人だったり、乗り物だったりしますが、いずれにせよ空間なし、
すなわち地面(立ち位置)と空間の位置関係を一切考えず、
いきなり物体を描いて行きます。

構図がすでに考えてある場合、この手法でやると待ってるのは地獄ですが、
思いつきでやる場合は、まあ、なんとかなります。

で、今回は上の人物画がなんとなく気に入りました。
ウチの表紙絵の場合、全身像ばかりだし、たまにはキャラクターの
クローズアップでもよかろう、何より描くの楽だし、
という事でここから仕上げる事にしたのでした。
ちなみに、男の絵は最初から全く描く気がないので、
(過去に1度だけやったが)
女性の絵をいろいろ描いて行き、その中から選ぶ事にになります。

ちなみに上の絵が最初の下書きで、
この位なら、特にバランスや構成の確認のための
補助線なしで描いちゃいます。



で、上の絵をもう少し書き込んで上からトレス(線を清書)したらこうなりました。
…全然別の絵になってしまってますが、まあ良くある事です(笑)。

ちなみに左右の向きまで変わってしまってるのは、
絵のゆがみを確認するため、途中で左右反転してからトレスしたから。

昔は紙を裏から透かして確認してたようですが、
パソコンで絵を描く場合、単に左右反転するだけで済みます。
単純な手段ですが、これで簡単に
絵のゆがみや破綻を見つける事ができます。

ちなみに清書したと言っても、あまり線がキレイになってませんが、
私の場合、特に気にしませぬ。

今回は完成後、意外に線が残ってしまったんですが、
そういった場合、これは個性であると自分を納得させる事で
問題を回避できるようです。


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