■色を塗るのだ



そこに色を塗ります。

ちなみに、ウチで使ってる機材は10年以上前に買った
下から2番目に安かったワコムのタブレット、
お絵かきソフトも10年近く前に最後のアップデートをしたUleadという台湾メーカーの
Photoimpactというソフトで、特に変わったものは何もありません。
まあ誰でも簡単に構築できる環境と思っといてください。

とりあえず下絵の上に透明の階層(レイヤー)を乗算処理で重ねると、
線を消さずに、その階層に色だけ塗って行けます。
紙の上にフィルムを貼って、そこに色を塗ってゆく感じですね。

塗装も単純明快で、肌の部分は肌色、シャツの部分は水色、
ズボンは緑、靴下は灰色、靴は赤で色を塗り、
その後、各色の明るさを落としてそれぞれの暗い部分の色を作り、
それで陰影をつけてるだけです。
つまり、各部を単色で塗って、そこに少し暗い色で影をつけただけ、
ほぼ全ての部位が2色、多くても3色で色を塗っただけです(笑)…。

今回、シャツと髪の毛だけは少し明るい色で反射を入れてるので、
この部分では3色使ってるほか、
靴は暗い色で影を入れず、逆に明るい色で反射を入れてますが、
それ以外は、基本色とそれを少し暗くした2色しか使ってません。

ただし、色塗りと違って色造りはかなり難しく、
それなりに経験を積まないと、原色バリバリの目にも眩しい、
ヘタをすると目がチカチカするような絵を量産する事になります。

この場合、色の作成で彩度(あざやかさ)を下げると
ある程度対処できるんですが、
ここらは個人差があるので、それぞれで試行錯誤するほかありませぬ。

ちなみに、上の状態でも色が強すぎたので、
後で全体の彩度を少し下げてます。



普段はあんまり見る事がない、というか描いてる本人もほとんど見ない図。
色塗り階層(レイヤー)単体だとこんな感じになります。
お暇なら、前のページの線画に、これを乗算処理で重ねると、
見事、上の着色状態になります。

お絵かきソフトには塗りつぶしという機能があるのですが、
大抵、色と下絵の線の間際部分が汚くなるので、
私の場合、筆ツールを使って、手作業でそれぞれの部位を塗りつぶしてます。

ついでに、よく見るとシャツの部分だけ、
塗り分けが少しボヤけてますが、塗り分け部分を
エアブラシツールで重ね塗りしたためです。

下のズボンと比べてみると境界線がキッチリと現れず、
やや滑らかな色の変化になるんですが、
これをキチンとやるなら、もっと色をたくさん造って
丁寧に作業する必要があるため、面倒だから私はやりません(笑)。

今回、シャツの部分がちょっと目立ったので
少しエアブラシでボカしたのですが、それほど効果なかったですね。

で、ここまで来たら、後の作業が面倒なので、
線画と色の階層(レイヤー)を合体させて、一枚の絵にしてしまい、
この段階で、いらない線とかを色で塗りつぶして消してゆきます。


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