■ゼロ戦ファイナル
機体前部斜め前から その1。
その2。やはり意外に機首先端部が絞り込まれてるのがわかります。
ほぼ真正面から。
カウルの前面開口部は意外に狭いんですよね。
上の方に開いてる穴はエンジン用の空気取り入れ口です。
これが左右対称でないのも注意。
エンジンの運転公開をやるためか、カウル後部にあるフラップが
外側に開いて、エンジン内部の熱い空気を抜く状態になってます。
この部分の開閉によってエンジンが熱を持ちすぎたり、
逆に冷えすぎたりしないように調整するわけです。
横からのアップその3。
排気管の周りで少し開いてるのがカウルフラップです。
ついでに真横から主翼を撮影できたので、ねじり下げの構造が見て取れますね。
これは主翼の先端部がオジギしたように少し下を向いてる構造です。
写真で、ピトー管と翼端灯の付いてる部分の角度が少し違うのがわかると思いますが、
このように翼の先端部が少しオジギして下を向いてるのが、ねじり下げです。
これは旋回中や離着陸時など、機体が高迎角を取った時に発生する、
翼端失速を防ぐための構造となります。
細かい理屈は省いてしまいますが(手抜き)、
ゼロ戦のように外に行くほど主翼の前後幅が短くなる機体では、
大きな迎角を取った時、翼端部が失速を起こしやすくなります。
これは極めて危険で、こうなるとガクンと機体が横回転してしまい、
コントロールが効かなくなるのです。
これを防ぐため、主翼端だけ、最初から少し下に向けておくことで、
機体が高迎角を取った時にも、翼端部だけは
迎角が浅くなるようにしてあるのがねじり下げという構造となります。
それによって高迎角による翼端失速を防ぐぜ、という設計なわけです。
さて、ここら辺りで引き上げますか。
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