■さらば成田
駐車場の片隅にひっそりとこんな建物が出来てました。
中に入ってビックリ、これ成田闘争の資料館です。
成田空港は日本の国家体制がまだ子供だった時代に計画、実行された関係で、
その手続きと手段はお粗末の一言となり、結果、地元の地権者の強烈な反発を招きます。
ここに、当時盛んだった学生運動などの運動家がからんで来て、
両者がスカポンタンの抗争、という悪夢のような展開になってゆくのです。
ここら辺りに巻き込まれた警察の皆さんこそいい迷惑で、
多くの殉職者をだしながら、成田空港は完成、運用が開始されるわけです。
ここらあたり、双方スカポンタン、というのが個人的な感想で、
誰が正しい、という部分が全くない闘争だったように思いますが、
この展示は全体的に見て、公平な展示内容でした。
行政側が、こういった施設を造る様になった、というのは
日本も大人になったんだなあ、変に感動したり。
若い人は知らないでしょうが、70年代、80年代の日本てのは、
エライ国に産まれてしまった、と絶望するようなレベルだったのじゃよ。
静かな、よい施設です。
さて、では帰るとしましょうか。
最後に、ここはバスでも来れます。
車で来るほかない、というような立地なんですが、
一応、成田の空港ターミナルからのバスで来ることは可能です。
ただし、1時間に1本ない、というどこの秘境だ、という便なので、ご注意あれ。
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