■ファッションとしての日本語についての一考察
やっほー!ペロ君、元気だった会?
「毎回同じ出だしを避けよう、という意気は買うが、意味がわかりません」
オッケー、とりあえず香港旅行のオマケコーナーその1は、これ!
ステキ日本語大特集だ!
「はあ…」
香港は世界でも貴重な、“日本てカッコいい!”と思ってくれてるエリアで、
ここでは、日本語はカッコいいんだ。
「そうなの?」
まあ、ちょっと信じられないけどね(笑)。
バンコクや、アメリカの西海岸の一部に、似たような風潮はあるが、
香港は群を抜いてる。それこそ、街を歩けばそこに日本語、なのだ。
一部は漢字表記なので、全く読めなくもない、ってあたりがポイント高いらしい。
「でも、日本語って、決して習得しやすい言語じゃないよねえ。
漢字というハードルは無いんだろうけど、それでもよく勉強してるね」
いや、してないんだよ(笑)
「はい?」
あくまで、ファッションなんだ。
だから、それっぽい状態、平仮名が漢字とセットになってればいい、ってとこ。
「そうなの?」
そうなのよ。
よって不思議な日本語が街中にあふれる事になる。
「意味はわかるけど…光臨を歓迎?」
これは中国語に送り仮名をふっただけパターンの一例だ。
中国語でいらっしゃいませ、が歓迎光臨なんだよ。
これは上に書いてあるね。
で、日本語にするのに、それに送り仮名をふっただけ。
ある意味、漢文読み下しのようなものだ。
「なんか上から目線だよなあ、光臨を歓迎する、って言い方」
だから、あくまでファッションなんだ。
これで日本人観光客を釣ろう、なんて考えてない。
実際、ここで食事をしたんだが、日本語はおろか英語も通じなかったぞ。
「意味がわかりません…」
これはもう、本当に適当に載せただけなパターン。
下の英文が、“ようこそ、男の天国へ!お楽しみください!””となっていて、
その上の中国語はカラオケ(上+下拉OKでカラオケ)高級クラブ、となってるからそういう店なんだろう。
「ずとてのぺうくろ?」
まあ、だからファッションなんだよ。考えたら負けだ。
「伊藤家の…なに?」
焼きたての…となってるが、下には紅茶とアイスクリームと書いてあるなあ(笑)。
その隣にあるチーズケーキがメインらしく、読みにくいが、
日本の低カロリーチーズケーキが売り物らしい。
「チーズケーキと言うカタカナがわからなかったのかね」
まあ、この中途半端さも香港らしいといえば、香港らしいとこだ。
とりあえず、今後も取り上げるかもしれないが、今回はここまで。
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