■ハラル アクバル
で、今回の旅行で、このビルで最初に気が付く事になったのが、これ。
奥のレストランにハラル食品の看板が(HALAL
FOOD)。
このビル内で、ここ以外にもいくつかありました。
ご存知、イスラム教徒用の食品です(直訳すると許された食事)。
肉はもちろん、そのほかの食品にも細かいルールがあるようで、
この表示はイスラム教徒にとってかなり重要。
実は中国南部はイスラム教徒(民族)が多いエリアだったりするんですが、
これは英語表記ですから、中国人向けではなく、おそらく手前の青年たちへの表示。
パキスタンの皆さんですね。
実は今回、このビルをはじめ、香港中で、異常と言えるほど、パキスタン系の
飲食店を見かけて、かなり驚きました(香港でもインド料理屋を名乗ってるが(笑)…)。
香港、昔からインド系の人は少なくなかったし、インドネシア系の人もそれなりいに居た。
でも、パキスタン人はそんなに見た記憶がない。
つーか、あの香港で、2010年現在、中華と日本食に次いで多いのがカレー屋だった気すらします。
(フィリピン系の料理も多いので、どっちかが3位だろう)
すさまじい競争にさらされる香港の飲食店業界で、
あれだけの店を出してやっていける、というのは、
客としても計算できるほど、相当な人数が入り込んでると見るべきで、この12年間で、
香港に相当数のパキスタン系の人が入り込んだのでしょう。
(フィリピン系の料理店は、実際、出稼ぎのフィリピン人がメインのお客さんだ)
ここ5年くらい、東京でも驚異的な勢いで、彼らの人数、生活圏は増えており、
なんだか世界は、パキスタンについて、何か大きな見落としをしてるような気が…。
パキスタンは知られざる大人口を持つ国家ではあるんですが(2010年で約1億8000万)、
それにしても、これほどのスピードで、かなりの人数がアジア全域に拡散している、
というのは驚きで、インド人はとっくに追い抜いて、いまや中国人なみに
東アジア中にいる人たちになりつつあるような。
イスラム教徒として生きるのは、イスラム文化圏外で生きる場合、強烈なハンディになりますから、
よほどの理由がないと、こんな現象は起きないような気がするんですが…。
何が起きてるんでしょうね、ホンマ。
ちなみに、これがマンションエリアに入るエレベータ。
いくつかあったので、複数の施設が複合されてるみたいです。
各エレベータの前には、必ず見張りっぽい人がいるんですが、
何をする人なのかは、未だによくわからん…。
そんな感じ。
チムシャツイの地下鉄駅前、という立地なので、観光のかたわら、
ちょっと怪しげな雰囲気を楽しむ、というのにはいいかもしれませんが、
正直言って、特に何の特徴もないビルだよなあ、というのが感想です。
ブランドのバッグをぶら下げて、女性どうしで大声でおしゃべりしながら、
歩き回る、みたいなことをしなければ、特に危険はないでしょう。
なので、速攻で撤退。
普通に出てもつまらないので、なんか胡散臭い裏口から。
香港の裏通り。
日本ではあまりみない雰囲気ではあります。
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