■毎日がエブリデイ
さあ、そんなわけで、艦内に突入だ。
青い照明に赤いランプ、さらに黄色の矢印案内が浮かび上がる、
地獄の信号機のような光で彩られた通路を抜けると、
CIC、戦闘指揮室の入り口に到着だぜ、ウラー。
こ、ここが冷戦期にソ連の海の最前線を支えていた部屋か!部屋なのだな!
さあ、中に入ってみよう!部屋の中はこんな感じだ!
…ソ連の海の…最前線…。
まあ、オペレーターのタワリシチ、ドミトリー・ドンスコイさん(仮名・27歳)の
ヘッドフォンが耳からズレてるのは、ちょっとあわてちゃって、テヘ、
で許せなくもないが、さすがに靴が脱げてるのはどうか。
よく見えないが、その調子だと、靴下にも穴とか開いてるのではないか。
つーか、それサンダルではないのか。
聞け、ドンスコイ君。
君のふるさとの土は、君を見守っていた空は、誰が守るのだ。
こんなことで、マルクスが見た夢を、エンゲルスが信じた希望を、
レーニンが命と引き換えにした理想を守れると思っているのか!
さあ、君の仲間達を見てみたまえ!
その仲間達。
画面左から、
レーダースコープにアタマを、鼻に親指を、それぞれ突っ込んでるポチョムキン中尉(仮名)、
ホワイトアウトした画面を見なかったことにしてるゴローニン曹長(仮名)、
酔っ払って床に座ってクダ巻いてるバカーチン曹長(仮名)、
機械の電源が入ってないのに、いかにも仕事してるフリをしてるオレーニン少尉(仮名)。
……
…ドンスコイ君、君も、もう帰っていいよ。
とりあえず皆、顔色悪いぞ、たまにはハヤシライスでも食べて、栄養つけたまえ。
まさかこれで終わりであるまいな、という一抹の不安を抱えて先に進むと、
ちょっとしたスクリーンのある部屋へ。
全員が入ると、バタンとドアが閉めれられた。
この時、人の真後ろでいきなり、バタンと閉めてくださったので、
結果的に、これがこのアトラクションで最大のドキドキとなりました、はい。
部屋が暗くなると、なんだか正面の3画面で同じ映像が流れはじめ、
手前のモニタやら怪しい計器類やらが点滅し始める。
どっかの軍艦の上、という設定らしい。
あたりまえながら、解説は全部中国語(標準語のような?)なので、
何言ってるのかはさっぱりわからず。
まあ、わからんでも困らん内容でしたけども。
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