■ピークトラムの罠
その線路に向かって歩いてゆくと、階段状の駅に出た。
あ、これ途中駅だ。
ピークトラムは山頂までに幾つか駅があり、これもその一つ。
だったら、ここで待ってればいいか。
駅から下を見る。
奥の方、信号の点いてる辺りが始発(?)駅
待つこと数分、おお、来た来た。
さあ、さっそく、私をビクトリアピークにまで連れて行っておくれ。
…が、なんとこの列車、私を完全無視で、さっさと駅を通過してしまった!
なんですとー!
登山鉄道に、快速運転とかあるのか?
呆然と列車を見送った直後、
よく見れば駅の中央になんかパネルが設置されている事に気がつく。
あれ?と思って見てみれば、なんと停車指示ボタンなるものが!
なんてこったい!ここで乗る場合これを押しておく必要があったのか!
きーさーまーかー!
全霊を持って、登り線の方のボタンを押し下げ。
が、なぜか説明の通りには、ボタンが点灯しない。
なんじゃこりゃ、と思って再度説明を読み直して見ると、
なんと右の赤いランプが点灯中は、
次の列車は満席で止まらないよ、の意味なのだとか。
なんてこったい!つまり、この駅からは乗車不能って事か。
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