■寄り道は素敵だ



が、ここでふと横を見れば、歩道橋から入ってゆける
香港型の雑居商業ビルが。
久しぶりだし、この手のビルは大好きだしで、
ちょっと寄り道してみることに。



中はこんな感じ。
少し照明が暗い感じですが、それも含めて、
典型的な香港の商業ビルです。

同じ中国文化圏の上海にも、こういったビルは多いのですが、
もっと通路が狭くて全体的に汚く、香港に比べるとどこかモサっとしてます。



その中のお店のひとつ。
そのフィリピーノの名の通り、ここはフィリピン雑貨のお店。
と、いうことは、まだここら辺はフィリピンメイドさんのメッカなのか。

香港は理由は知らねど21世紀現在もメイドさんがバリバリに活躍してるエリアで、
ベビーシッターなども含め、フィリピン女性の多くが、働きに来てます。
日本に比べりゃはるかに近所だし。

で、決して経済的に恵まれてるとはいいかねる彼女たちの最大の楽しみが、
週に一度、日曜にセントラル公園に集まっておしゃべりや食事(都心のピクニックだ)をする、
だったんですが、そうか、今でも細々と続いてるのね…。

…と、この段階では思ったんですが、細々どころの騒ぎではない、というのを、
後の日曜日、イヤンというほど、思い知ることになります(笑)。



でもって、ビルの片隅にはスケベDVDショップが。
海外で“日本製だ”というのがステータスになるソフトウェア産業は、
おそらく二つありまして、ひとつは、漫画とアニメ。
これは今でも、それなりのカリスマ性を持ちます(相手を選びますが(笑))

でもって、残りのひとつが、スケベソフトだったりします(涙)。
これらのジャケットに、日本語が散見されますが、別に日本製のDVDをそのまま
売っているわけではなく、“あのスケベ超大国 日本のソフトっぽいデザイン”なだけです。

特に東南アジアではそのカリスマ性は高く、バンコクなどでも、
こういった“とりあえず日本語が入ってるスケベソフト”は結構見ました。
(上海だけは見た記憶がない…。が、多分、表には出てないだけでしょう)

まあ、日本人としては、複雑なところですね…
ちなみに、15年くらい前まではゲームソフトも日本がカリスマ性を持ってたジャンルなんですが、
ここ10年くらいは、全くパっとしない、とうかほとんど見かけません…。

今回の香港旅行で久しぶりにいくつか見るには見たんですが、
あくまでマニア向けに、直輸入で売られてたものでした。
さみしいねえ…。




で、そのビルを出ると、目の前の大通りをおなじみの2階建て路面電車が。
どうやら、香港島のメインストリートに出ましたね。

香港島のメインストリートは東西に伸びていて、しかもコロコロ途中で名前が変わります。
なので、2階建て路面電車の線路があれば、そこがメインストリート、と
覚えておくのが手っ取り早いでしょう(ただし湾仔の先で南に分離する支線があるので注意)。



ここで、地上に下りる。
ああ、懐かしいなあ、二階建て路面電車。
あの路面電車も、どこまで乗っても2香港ドル(約22円)という、
おそるべきコストパフォーマンスを発揮するステキ乗り物なので、
毎回、よく利用してました。
今回もさっそく乗りたいなあ、と思うも、
今はピークトラムの駅にたどりつくのが先。

登山用ケーブルカーの駅は山の方、
変な包丁みたいなビルを南に曲がったところだったはず。
とりあえず、そっちに向かいます。

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