■自然史博物館売店物語2

さて、では自然史館の売店シリーズその2だ。
まあ、このネタは今回でオシマイなんだけど。

「別になんでもいいけどね」

では、さっそく行ってみようか。
まずはこれ。



「あ、例の看板シリーズ?」

ピンポン。
まず左はもはやお馴染み、横断注意の看板。
今回はティラノサウルスの骨の横断と来たもんだ。

「右は?」

この先行き止まり、の看板。

「行き止まりでティラノサウルス?」

これはダジャレになってるんだよ。
英語の行き止まりはDead end、この先は無い、といった表現になるんだけど、
その先はない、という意味のDead end を、文字通り死んでオシマイ、と解釈し、
ティラノサウルスに食われてオシマイ、という看板になってるんだ。

「そこそこ面白い、ってとこ?」

まあ、そんな感じかな。
正直、航空宇宙館のよりマシだが、それ以上でもない感じかなあ。
で、お次はこれ。



「動物の顔Tシャツだ。なんかいいね」

うん、これは結構いい感じで、パンダのを買っていこうかと思ったんだが、
ご覧のように、パンダは子供用のSサイズしか残ってなかったので断念。

「サルのは本物の顔がどっちだからわからなくなっちゃうから着るの避けたほうがいいけど、
キリンなら別に買ってもよかったんじゃない?」

まあね。でも25ドルのお値段で、
微妙な欲しさレベルのオミヤゲを買う精神的余裕が無かったのじゃ。
毎日昼飯で10ドルが消えてゆく、という事態にショックを受けていたし、
まだ後4日半の滞在が残ってるのだから。

「小心者だなあ」



でこっちは毛糸の帽子。

「これもいいね」

うむ、日本人から見ても可愛いんだよ。
これは意外で、アメリカ人にこういったセンスはかつてなかったように思う。
スヌーピーとかは可愛いと言うより、センスがいい、という世界だし、
ディズニーのキャラクターは夢に見るのはゴメンだと言うくらいにクドイのが多いし。

「まあ、そこら辺りは感じ方の個人差もあるだろ」

でもまあ、10年前の明らかにアメリカンな世界では考えられないタイプの商品だ。
もしかしたら、中国辺りの既製品を輸入しただけ、という可能性もあるけど、
それが受け入れられるようになった、というのは大きい。
アメリカ人の好みがどうも日本人のものに近づきつつあるような感じが
ここでもしたわけだ。

「さいですか」

はい、というわけで今回はここまで。
次回にはなんとか自然史館、終了させる予定でがんばるぜ…


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