■自然史の売店
さてオマケコーナーは、今回からスミソニアン売店シリーズ、
自然史博物館編だよ。
「さいですか」
まずはスミソニアンにおけるヌイグルミについてだ。
「ヌイグルミ?」
ジャン。
「うわ、デカイね」
うむ、下の冷蔵容器と比べるとわかると思うが、手足を伸ばせば、
軽く2m近くあると思われるから、
ほとんど1/1スケールなトラのヌイグルミだ。
デキも結構良くて、暗いとこに黙って置いといたら結構ホンモノっぽく見えると思うぞ。
「売り物なんだよね」
うん、普通に売ってた。
ちなみにお値段もビッグサイズで700ドル、約70000円。
「ウワーオ。需要あるのかいな」
わからんが、まずどうやって持って帰るのかが問題だろうなあ。
「そこら辺りは車社会のアメリカ、後部座席にでも積み込むんでしょ」
ところがドンスコイ、ワシントンD.C.内にある
スミソニアンの博物館に駐車場は無いんだ。
それどころかモール周辺にもほとんど駐車場を見かけなかった。
「となると?」
これを抱えて、少なくともq単位の距離を歩いて移動、となる。
「…じゃあ、宅配便で発送してもらうか」
まあ、それが常識的なところなんだけど、
レジを見る限り、そういったサービスの案内は無かった。
「…極めて勇気ある買い物ということ?」
その可能性は高いなあ。
で、お次はこれ。
「なんだこれ…って、あ、イカか?…なんだってイカがヌイグルミに?」
うむ、以下同文。
「……」
……
「アメリカでは流行ってるの?」
どうかなあ。
スポンジ ボブとか、ニンジャタートルとか、変なキャラが流行る国だから
なんとも断言はできないが、さすがに他では見なかったぞ。
「じゃあ、これもスミソニアンの独断と偏見か」
その可能性が高いと思うね。
最後なんてこれだもの。
「…ヘビですか。需要あるの?」
さあなあ。
色と絵柄的にはヒップホップなブラザーにおけるファンキーなマイカーの
ハンドルとかに巻きつけるとオシャレな感じ?
「言ってる意味がわかりません」
あとは麻薬の売人のビッグブラザーが葉巻を吸いながら、
これを首に巻いて、安楽イスに座ってる感じ?
「想像できません」
もしかしたら人間には多様な価値観があるのだ、
という深遠なテーマをこうういった形で展示してるのかも。
「ありえません」
まあ、とりあえずこんな感じで今回はここまでだ。
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