■アメリカ渡航豆知識
最後はアメリカ渡航の豆知識を。
細かい部分は今までの旅行記でも書いてきたので、
今回は新しく気づいたことなど。
●入国手続き
2013年現在、ESTAと呼ばれるインターネット申請手続きが必須になってます。
検索で出てくるアメリカ政府のホームページから手続きできますが、
ヤケにクセのある言い回しの質問が多いので、
よほど英語に自信がある人以外は
日本語のページを選んで解答した方が無難です。
場合によっては、これで入国拒否されてしまいますから。
現在1回につき14ドルかかりますが、1度申請すると2年間は有効なようです。
一応、入国の3日前(現地時間)までの申請が原則とされてます。
また、支払いはクレジットカードのみなので、
事実上、クレジットカードを作れない人間の入国拒否、
というシステムにもなってます。
現地での支払いを考えても、アメリカ渡航にクレジットカードは必須、
という時代になってしまったようです。
その代わり、以前あった入国申請カードがなくなって、
現在、入国に必要な書類は写真の税関申告書のみです。
これは機内でもらえるので、速やかな入国審査を受けるには、
早めに書いておきましょう。
なので、機内にもちこむ荷物にボールペンは必須です。
ついでに一番下のサインはパスポートと同じもの、
日本国籍の人なら、日本語による記入が原則です。
ここをアルファベットで書いてしまうと、
入管でもめる事があるので、注意してください。
ちなみに、アメリカの入国審査は世界最悪で、
最低でも40分から最大1時間半はかかります。
時間は余裕を見ておきましょう。
その代わり、アメリカは出国審査がないので、
帰りは国内便感覚で飛行機に乗れてしまいます(笑)。
なのでアメリカ国内乗換えがあっても、
帰りの便なら審査のために荷物を一度回収する必要はなく、
そのまま成田なり関空なりまで運ばれてしまいます。
(入国時は税関審査があるので回収する必要あり)
この点は便利な国です。
●クレジットカード
上にも書いたように、クレジットカードは必須アイテムになってます。
実際、交換レートはクレジットカードが一番いい、
というか日本もアメリカも、両替屋の手数料は暴力的な悪質さなので、
支払いは可能な限り、クレジットカードでしたほうが無難です。
アメリカの場合、住宅街の片隅でお婆ちゃんが一人でやってる
地道な雑貨屋などでも、ほぼ確実にクレジットカードは使えます。
通常は磁気部分を読み取るだけ、後は金額や店によってはサインを
求められるだけで、簡単に使えます。
ガソリンスタンドやマクドナルドなどでは、自分でレジ前の読み取り機に
カードの磁気部分を読み取らせたりしますが、別に難しくはありません。
ちなみに、サインする場合はカードの裏面と同じ文字で書くのが原則で、
それが漢字ならアメリカでも漢字でサインする必要があります。
ただ5ドル以下の買い物だと現金以外は受け付けない、
というお店もあるので、この点は注意してください。
そして、もう一つ、今回問題になったのが自販機のカード使用です。
ワシントンD.C.ではキップは窓口で売っておらず、
ICカードの増額も全て自販機で行なったため、困ったことになったのです。
ワシントンD.C.のキップ販売機。
右側にクレジットカードの受付部分があります。
ちなみにENTER
PINという文字が見えますが、暗証番号の入力の意味です。
ワシントンD.C.では、これ以外、窓口のサービスは一切見かけませんでした。
ところがワシントンD.C.でも、日本のスイカやイコカのように、
ICカードによるサービスがある、というかこれを使わないと話にならないのですが、
ICカードの販売も、預託金額の増額も、全て自販機でやる必要が。
が、アメリカの自販機、基本的に店員さんが手動で入力しない場合の
クレジットカードの使用では、ZIPコードの入力を求められる事が多いのです。
これは郵便番号の事で、どうも盗難カードの不正使用防止のため、
カードに記録されてる住所データと照合するようです。
が、当然、日本の郵便番号のデータなんて機械は持ってませんから、
日本の住所で造ったクレジットカードは、通常、
アメリカの無人サービス機では使えません。
一部には9999の入力で回避できる、という機械もあるようですが、
少なくとも、ワシントンD.C.の地下鉄はダメでした。
ちなみに私は確認してませんが、
無人ガソリンスタンドのクレジットカード支払いも、
ZIP入力を求められる事が多いそうです。
このため、交通機関の費用はほぼ現金が必須で、
最低限、この分の現金を用意しておかないと、
現地であわてることに(経験者談)。
参考までに7日間、行動しまくってざっと50ドルは
現地の交通費で消えました。
ちなみに後で利用する長距離鉄道、AMTRAKは
日本からインターネット予約が可能なので、このトラブルを避けれます。
日本から予約して支払い手続きをできるものは、
できるだけ利用してしまった方が無難かもしれません。
■電源
何度も書いてますが、電圧が異なるものの、
コンセントの形状は日本のものがそのまま使えますから、
240Vまで対応してるACアダプタやデジカメの充電器などは、
そのまま使えます。
ついでに今回動き回った範囲では、空港、電車内、駅などに
パソコン用の電源サービスが置かれてる場所をいくつも見ました。
私のように、毎回、デジカメの電池の限界まで使いまくる人間にとって、
これは助かるサービスで、常に充電器を携帯して、
可能な限り充電しまくってました。
これが出来なかったら、フィラデルフィア作戦は失敗に終わっていたと思います。
はい、といったところが、豆知識でした。
今回はここまで、次回からいよいよ本編スタートです。
BACK