■秘密の地下へようこそ
というわけで、ステキな夢を探して
ミュージアムストア内部を徘徊中なわけだが、
今回はいよいよ、その最大の秘密、地下室へ入って行くよ。
あのよくわからない演出のエスカレーターでゴーダウンだ。
「なんでこれが最大の秘密なのよ」
理由は二つ。
地下売り場は地上売り場以上に暴走気味なのが一つ。
そしてここは館内マップに載ってない場所のクセに、
妙にいろんな展示があったりするのがもう一つ。
「わかったような、わからないような」
大丈夫、行けばわかるさ。
ほらね(笑)。
「あー…。宇宙といえば宇宙だけど…
国営の団体の博物館で売るものかね、これ」
いや、これ値段は書いてあるんだけど、
売り物という感じではなく、展示の一種のようだった。
「展示って…ダースベーダーのマスクを?」
なんでも究極版の複製品だそうで、
撮影で使われたマスクから型を取ったものらしい。
「なんだかなあ。
あ、よく見ると、右のダースベーダーは、
どことなく日本っぽいデフォルメだね」
そうなんだ。
こういった種類の商品、以前はなかったように思うので、
微妙にアメリカの日本化が進んでるように感じるんだよ。
ちなみに、良く見るとデフォルメのダースベーダーの後ろには
師匠ヨーダさんもいる。
「なるほど」
こちらはビームサーベル…じゃなかった、ライトセーバーのレプリカらしい。
「らしい?」
これ、どこにも解説が無かったんだよ。
もしかしたら、ここら辺り、単なる職員の人のコレクション自慢で、
見せびらかしてるだけかもしれない。
「いろいろ業が深いねえ…」
「ロボット?」
うん、2004年ごろアメリカで発売されたロボットのオモチャで、
なんでも1年で150万台も売れたんだそうだ。
「へー、そうなんだ」
私も初めて知ったんだけど、アメリカでもロボットは人気らしい。
とりあえず、今でもアメリカでは売ってるみたいだね。
「ところで、これのどこが航空で宇宙なの?」
そこは愛でカバーだよ、愛で。
ついでに、写真を撮り忘れたが、右奥の宇宙キティちゃんにも注目だ。
ホントに世界中で見かけるキャラクターになった彼女だが、
宇宙服を着れば、航空宇宙間のオミヤゲでもオッケーだ。
「さいですか」
「…パンダ?」
パンダだねえ。ここら辺りまで来ると、
さすがに愛のカバーも難しいね。
「なんでパンダ?」
航空宇宙という観点からすると、全くの謎だ。
だが、ここがワシントンD.C.だと考えると、
この街の動物園にはパンダが居るので、それに便乗だろう。
「航空宇宙なのに」
航空宇宙でもパンダには勝てないんだよ、きっと。
「なんか下にもありますけど」
あれはパンダ耳カチューシャだ。
日本のネコ耳カチューシャや、ディズニー王国の
ミッキーイヤーみたいなものだよ。
「…アメリカにもあるんだ…」
うん、これも日本化を感じさせる部分だった。
ちなみに、館内でこれを付けた子供が
走り回っていたが、極めてかわいらしいので、
オジサン的には全くもってオッケーであり、全面肯定だよ。
「さいですか」
はい、という感じで、今回はここまで。
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