■変形野郎
というわけで、久々に登場のオマケコーナー、今回のネタはこれだ。
「…わかりません」
だよね。
これは2009年に公開された映画、トランスフォーマー リベンジの映像を
延々と繰り返し流していたモニタだ。
「それが?」
この映画の舞台にされたのがよほど嬉しかったのか、
すでに公開から4年も経っていたのに、わざわざトランスフォーマーの
展示コーナーが設けられていたんだよ。
「トランスフォーマーって、オモチャの方の?」
そう、こんな感じだね。
「アメリカにもあるんだね」
あるんだどころか1984年ごろからアメリカでの販売が始まり、大ヒットとなった。
1980年代後半、日本でもアニメが放送されていたんだが、
あれは元々アメリカ向けのもので、1年遅れで日本でも放送したんだそうだ。
よってアメリカ上陸に成功した日本製キャラのハシリともいえる商品だと思うよ。
「海外進出した最初の人気キャラって事?」
いや、海外展開だと、フランスにおける謎の大ヒット、
グレンダイザーの方が先だから、2番目となるのかなあ。
韓国とか台湾を含むと、もっといろいろあるし。
とりあえず、トランスフォーマーは日本の現タカラ トミーが開発した商品で、
アメリカでは世界最大級のオモチャメーカー、ハスブロー社がこれを販売してる。
車や飛行機からロボットに変形する、というギミックが
アメリカの子供にも受けたらしい。
「へー。しかし、スミソニアンでこういった展示があるとはね」
どうも半分は担当者の趣味のような気もするが…。
解説で子供だけでなく、大人も楽しめる3Dパズルだと主張してたしね。
あちらのトランスフォーマー の人気は日本以上らしいし。
で、問題はこちらだ。
「手前のはブラックバード?」
だね。映画で登場したSR-71から変形するトランスフォーマーで、
最近のはここまで精密なんだ、とちょっと驚いた。
が、問題はその奥の機体なのさ。
これだ。特に右に注目。
「これって、日本のアニメ、マクロスのロボットじゃん」
と、思うよね。私もそう思った。
特に前回、本館でマクロスのDVD売ってるの見てるしね(笑)。
ところがこれ、トランスフォーマーなんだよ。
「それはガンダムがマジンガーZの生き別れの弟と主張するようなもんでは?」
実際、そんな感じなんだが、どうもアメリカでは
マクロスはトランスフォーマーの一員らしい。
股間にトランスフォーマーマークが輝いてるし。
「あれま」
ちなみに初期のマクロスのオモチャの版権、
タカラは持って無かったはずなので、
一体全体、どういう経緯でこれがトランスフォーマーになっちゃたのかは全くの謎だ。
「とりあえず、売れればなんでもいいや、という話だったのかね」
そんなとこかなあ。
参考までにアメリカでの芸名はジェットファイア(jetfire)だそうな。
ただしヤヤコシイ事に1980年代に作られたアニメ版では、
トランスフォーマーの変形ロボとして登場しちゃうんだ、ジェットファイア。
作品中ではなぜかスカイファイアに名前が変わってるらしいが。
「それってデザイン盗用じゃないの?」
いやアニメの製作は日本だったので(放映はアメリカ。1年後日本でも開始)、
さすがにマズイと思ったのか、アニメではちょっと形が違うんだよ。
「となると、それが欲しくてオモチャを買った子供は、なんじゃこりゃ状態?」
そうなるのかなあ。
ちなみに、アメリカ人のトランスフォーマー好きは半端じゃなく、
ネット上にあらゆる情報が溢れてるんだが、
皆好き勝手言ってるもんだから、どうもよくわからん。
まあ日本のキャラクターの海外展開、初期にはイロイロあったのよ、
という事で今回はここまで。
「あんまりキレイにまとまってないなあ…」
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