■航空博物館の性
さてペロくん、今回は航空博物館の本能についてだ。
「はあ、本能」
とにかく世界の博物館は逃れがたい本能をすべからく持つのだ。
「はあ、すべからく」
それがこれだ。
「わかりません」
プラモデルだよ。
どういうわけか知らんが、世界中の航空博物館において、
ほぼ必ず、プラモデルの完成品の展示があるんだ。
これは日本の成田にある航空科学博物館ですら例外ではない。
「ああ、そういえば毎回見るねえ」
ただし、さすがはスミソニアンというか、ここはちょっと変わってるんだ。
「何が?」
まず、本館にはそういった展示は無い。
いくつかある模型の展示はどれも展示内容に関連した必要なものばかりで、
単なる模型の完成品の展示はないのさ。
「なるほど。でもウドヴァー・ハジーにはあったと」
が、それも普通じゃないんだ。
通常、その手の展示は飛行機のプラモデルばかりなんだけど、
ここは飛行機関係は一切ないんだ。
ご覧のように宇宙ロケット関係ばかりとなっている。
オレらの模型は最後のフロンティアてな感じだね。
「意味がわかりません」
で、お次はこれ。
「ああ、オモチャね」
うむ、これもまあほぼ確実にどこにでもあるなあ、という展示だ。
ただし、スミソニアンはこれも少し変わってるんだ。
「なんじゃこりゃ」
アメリカのリカちゃんことバービーだよ。
まあ、実際はリカちゃんがバービーをパクったんだが
「それが宇宙?」
うむ、それも宇宙。
実際、宇宙飛行士バービーというジャンル(?)が存在して、
今でも定期的に発売されてるらしい。
「すごいな、アメリカの人形遊び」
まあ、単なるコレクターアイテムなのかも知れないが。
でもって、これはアメリカならではかもしれないスターウォーズ関連の展示。
「本館でもあったよね」
売店で見たね。ウドヴァーハジーでもすでにR2D2を何度も見てるし。
「これもオモチャ?」
あちらでは定番と言えるケナー社のスターウォーズ フィギュアだね。
これは帝国の逆襲セットだそうな。
ただし、ケナー社はとっくに倒産してしまって、
今では別の会社が作ってるようだけども。
「じゃあ、貴重なんだ」
らしいね。ただし、これらがどうかはよくわからないけども。
ちなみに、これらは3
3/4インチ という
妙な数字が基準サイズになってたりもするんだ。
最後はこれ。
「ああ、光線銃」
そう、光線銃。
まあ子供のオモチャの定番で、
見て懐かしいと思うオモチャの筆頭なんだろうな。
これもどこにでもあるね。
はい、と言う感じで今回はここまで。
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