■それが宇宙だ
なんじゃこりゃ、という感じですが、アンドロイドと名付けられたこれは、
宇宙服開発用に造られた一種の模擬人体だとか。
各関節は電気モーターなどによって人体に忠実な動きを再現しており、
さらに各部のセンサーが、宇宙服を着た場合、各部にかかる力の大きさを
計測できたのだとか。
そもそもは、宇宙服の開発テストが人間がやるには少々しんどい、
さらには危険だ、という面があってこれが造られたのだそうな。
とはいえ、あの不気味な顔のパーツ、ホントに必要だったのかなあ、という気も…。
ソ連が1984年に打ち上げた金星&ハレー彗星探査船、ヴェガ。
1号と2号があるようですが、基本的には同じもので、展示の機体は
その技術的試作機(Engineering
model)です。
これは重量、寸法などの確認用ですから、
見た目は実際の探査機とほぼ変わらないはず。
ただし、本来ならあるはずの太陽電池パネルが外されてしまってます。
1986年に太陽に接近するハレー彗星の観測と、同時に金星も調査してしまえ、
というお得な探査船で、ソ連が発射ロケットと衛星の基本部分を担当、
そこに当時のヨーロッパ8カ国(東西ドイツを始め既に無い国がいくつかある)が
観測機材などを提供して実現されたものだとか。
上に見えている気球は、金星探査時に打ちこまれた
気球式大気探査機の復元らしいです。
マーズ パスファインダー 着陸船(Lander)と、
車輪つきの逗留式探査機(Sojourner
rover)。
着陸船とその下の着陸時に展開する気嚢部は
技術試験用試作(Engineering
prototypes)のもので、
探査機だけはこの展示用に造られた原寸大模型だとのこと。
1996年12月に打ち上げられ、97年7月に到着した火星の無人探査機で、
NASAの火星探査計画としては70年代のヴァイキングに続く二代目となります。
初めて見たのですが、こんなに小さいのか、とちょっと驚きました。
背後に見えてる写真は、探査機が撮影した火星のパノラマ画像です。
これまたなんだこれ、という感じですが、
ベル社のロケットベルトNo.2と、ロケットベルト服。
本来なら、航空機ハンガーにあるべきビックリドッキリメカだと思いますが、
おそらくロケット推進というだけの理由でここに持って来られたんでしょうね…。
その名の通り、背中に背負ったロケット装置で人間が飛ぶ、というもので、
例によって(笑)1950年代に開発され、このNo.2型は
1964年から70年まで、各地でのデモ飛行に使われたものだとか。
ちなみに非燃焼式ガス(Non-combusting
gas)ロケットという
仕組みらしいですが、詳細は不明。
とりあえず手前に見えてるアルミホイル巻きのような部分が
噴流を噴出するノズルで、これが左右二つ付いている構造です。
…これ、バランス取るの、かなり大変なような気も…。
そしてこれまた例によって1961年ごろ陸軍がこれに興味を示したのですが、
あまりの航続時間の短さに採用を断念したそうな。
現在では、これの発展型が各種ショーなどで
デモ飛行を行なっている、との事でした
はい、という感じで今回はここまで。
これで“民間の宇宙”は大筋で紹介したはずなので、
次は宇宙&ロケット兵器とそのほか諸々に行きましょう。
オマケコーナーは今回はお休みさせてくださいませ…。
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