■さらにもろもろ
さて、お次は同世代の戦闘機、攻撃機以外の機体たちを。
例によって多用途連絡機が大好きなアメリカ軍が運用したセスナのO-1Aバード ドッグ。
1949年に初飛行した機体で、朝鮮戦争に投入されていますが、
空軍だけでなく、陸軍、海兵隊でも使用されたようです。
さらにベトナムでも使用されており、かなり息の長い機体だったみたいですね。
展示の機体もベトナムで運用された経歴を持つようです。
よく見ると主翼の下に、ロケットランチャーらしいものがあるのですが、
説明がなく詳細は不明です。
ちなみに採用当初の呼称はL-19で、1962年にO(オー)-1Aに改称されたとの事。
こちらはカナダの機体ですが、カナダのデ・ハビランド社によるDHC-1Aチップムンク。
が、後にイギリスのデ・ハビランドでも生産されたようです。
そもそもは軍の多用途機、練習機だったのですが、
軽快な操縦性を代われて、アクロバット飛行にも使われたそうな。
最後は独特な形状で一部に熱烈なファンを持つ、
ロッキード C121C スーパーコンステレーション。
コニーの通称で知られるロッキードのコンステレーション シリーズは、
非常にヤヤコシイ開発経緯があり、
ここで完全には紹介するのはちょっと無理があります(涙)…。
なので戦後の軍用コンステレーションに限って簡単に説明しておきましょう。
元々は長距離旅客機として開発された機体、コンステレーションを
軍用にしたのが最初のC-121A コンステレーションでした。
その後、コンステレーションの改良型、スーパーコンステレーションが出ると、
これも軍用に改造され、C-121“C” スーパーコンステレーションとなります。
展示の機体は、このC型、1951年から導入が始まった
スーパーコンステレーションとなります。
さらに海軍も別にコンステレーション シリーズを採用しており、
こちらはR7Vの名前となっていました。
空軍では輸送機として使用したほか、
ソ連や中国などの領海上空ギリギリに張り付いて、
レーダー電波や無線を傍受するスパイ機にもしてたようです。
ドルフィン ラインとも呼ばれるらしい独特の形状の機首部は
なかなかカッコよく、個人的には結構好きです。
ちなみに生産された全コンステレーションのうち、40%は軍用だったそうなので、
民間旅客機としては、イマイチ、成功しなかったみたいですね。
この機体はB-29と同じ系統のR3350-34エンジンを4発搭載、
当時としては大型、かつ大出力のエンジンを持つ機体だったのですが、
同世代にDC-6という傑作旅客機が居たのが敗因かもしれません。
ちなみに展示の機体は空軍で使用した後に、
ウエスト ヴァージニアの州軍が使用したものらしいですが
なぜか寄贈者は前回紹介したレーサー機、コンクエスト 1のパイロット、
ダリル グリ-ナマイアー(Darryl
Greenamyer)さんになってました。
個人のコレクションから寄贈したんでしょうか。
はい、という感じで、今回はここまで。
申し訳ないですが完全に力尽きたので(涙)、
オマケは今回もお休みです。
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