■それにはまずバスだ



さて、今回はブルーラインにあるヴァージニア州境.の駅、
ロズリン(Rosslyn)で降ります。
アーリントンの北、ポトマック河を挟んですぐ向こうがワシントンD.C.という場所です。

今回の目的地はスミソニアンの航空宇宙館の別館であるウドヴァー・ハジーセンターで、
これは初日に到着したダレス空港の直ぐ横にあります。
ここはアメリカ空軍博物館を別にすれば、世界最大規模の航空博物館で、
民間機と宇宙関係を含む、となると、間違いなく世界最強の博物館です。

ただし空港の直ぐ横と言っても空港ターミナルとは全然別の場所なので、
空港内から直接行くことはできません。

で、前回来た時はスミソニアンが運用する連絡バスが航空宇宙館前から出ており、
それを利用すればオッケーというのは確認していました。
ただし荷物が多かったのでタクシーで移動しちゃいましたが…。

で、今回こそ、そのバスを使おうと思い、2日目の航空宇宙館見学時に案内窓口で、
「ウドヴァー・ハジーセンターへのシャトルバスのキップ買いたいあるヨ」
と精一杯の愛想を込めて受付のおじさんに聞いたところ、しばらくの沈黙があってから、
「連絡バス?」
とのお返事が。あ、これは何かヤバイ時のパターンだぞ(笑)。
そこで質問を変更して見る。
「今度、ウドヴァー・ハジーセンターに行きたい思ってるアルヨ」
「どこからだい?車は持ってる?」
と聞かれたので、金も根性も車も無し、宿泊地はアレクサンドリア、と答える。
「だとすると、ダレス空港に行く5A路線のメトロバスがあるから、それで空港に行く。
そして空港からは連絡バス(Transit Bus)があるから、それを利用して」
と説明の上、同じ質問をする人は多いと見えて、
バスの時刻表つきの案内の紙をくれる。
ちなみに、「ちょっと面倒だからがんばって」とのコメントつき(笑)。

うーむ、どうやらスミソニアン運営の連絡バスはとっくに廃止になってたようです。
で、もらった紙によると、航空宇宙館最寄のランファン プラザ駅始発、
このロズリン駅を経由して、ダレス空港まで行く、
5Aという路線のメトロバス(市バス)があるのだとか。

あれ、市内まで来るバスがあるんだ、と驚くと同時に、料金も6ドルと知り、
あの10ドル払って途中で放り出される
インドバスはなんだったんだと涙する。

結論から言うと、全然、面倒ではなく、意外に簡単でした。
ただし、このバスを利用する人は意外に多く、
確実に座って行こうと思ったら(30分近くかかる)、
始発のランファン プラザから乗ったほうがいいです。
そちらのバス乗り場は、例の宇宙飛行士出口から出たまん前にあります。



駅周辺は工事中でしたが、ここは日本と同じように、
駅の前にバス停が並んでるので、すぐに見つかる。
5A、これですね。



2013年の平日時刻表はこんな感じで、基本的には土日も一緒です。
で、これを見ると朝の5時から、ほぼ30分に1本の割合でバスがある。

が、航空宇宙館でもらった紙には、ランファンプラザ発9:44が最初で、
最終便は14:30となってます。
なんで?と思ったんですが、どうやら空港から博物館までの連絡バスが、
この間のメトロバスに対してのみ、あるようで、
これ以外の便で行ってしまうと、空港で立ち往生する事になるみたい。

なので、できれば航空宇宙館の受付で、バスの時間は確認した方が無難です。
まあ、9時半〜14時半の間のバスなら、大丈夫だと思いますが。



ヴァージニア州側とはいえ、ポトマック川の向こうは直ぐにワシントンD.C.ですから、
このエリアも意外に都会でした。
なんとなく香港とシェンゼン(深圳)の関係を思い出します。

この直ぐ南側にアーリントンの墓地があるのですが、
都市部の直ぐ側に大きな緑地帯がある、というのはうらやましいですね。



バスの時間より20分近く早く着いてしまったため、少し周囲を歩いてみる。
なんだか向こうのほうに立派な建物が見えてました。
なんだこれ、と思ったんですが、
ロズリンから見て北側にある建物(朝に日影が左に出てる)を帰国確認してみると、
対岸のワシントンD.C.内にあるジョージタウン大学らしいです。



でもってアーリントンのすぐ北、という事は、ここもレーガン空港への空路になっております。
ビルのすぐ上を旅客機がバンバン飛ぶ風景は、それなりに斬新でした。

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