■メンソンファッションでクールにキメよう
当時の最新メンソンファッションでキメてるワシントン閣下の図。
例の円柱、四角い石、そして直角定規に加えて、
左下に削られた石が登場してますが、
これが何の象徴なのかはわかりませぬ。
ついでに写真では見づらいかもしれませんが、
床にもさまざまなシンボルが描き込まれてます。
これもメンソン式前掛け。
海賊ドクロのはいった棺桶のようなものまで登場、
ここまで来ると完全に悪の秘密結社、という気もしますね。
いくつか入ってるアルファベットも何かの意味があるはずですが、
当然、よくわかりませぬ。
1950年のホワイトハウスの修復工事の時に発見された、
フリーメイソンのマークが入ったとされる石。
フリーメイソン大統領、トルーマンがこれらを見つけて回収、
アメリカ中の主要なフリーメイソンリー組織に寄贈したのだとか。
前回書いたように、そもそもワシントンD.C.の街自体が
フリーメイソンのジョージ・ワシントンの指導下に
メイソン式地鎮祭(?)をやってるくらいですから、
そういったモノが出てきても、特に不思議はないのでしょう。
ただし、これどう見てもただの矢印にしか見えないんですが(笑)、
どうもスコットランドから呼ばれた石工が残していったものらしく、
あちらのフリーメイソンリーのシンボルはこの矢印なんでしょうか。
こちらも歴史上有名人のフリーメイソンの紹介ですが名前の表示のみな皆さん。
左はアメリカ独立宣言に署名した人物のうち、フリーメイソンだった人物一覧(右側は出身州)、
右は独立戦争時の将軍で、フリーメイソンだった皆さん。
こうして見ると、アメリカ独立はフリーメイソンの強い影響を受けてるなあ、という感じです。
ただし、先に見たようにオッド フェローズといった他の組織もあったため、
必ずしもフリーメイソンたちが独占的な地位に居たのかはわかりませぬが。
そんな全盛期を謳歌していたフリーメイソンに訪れた試練の時代。
前に少し書きましたが、1826年にモーガン(William
morgan)という人物が、
フリーメイソンの秘密を本にして出版すると宣言した後、行方不明となってしまい、
この事件が世に知れてフリーメイソンの不気味さが
アメリカ国民に印象付けられてしまいます。
さらに国政のトップに多くに会員が居たことから反感が強まり、
反フリーメイソン運動が盛んになって行ったのだとか。
現在でも見られるフリーメイソン悪の秘密結社説のいくつかは、
この時代に造られたもののようです。
これが1840年代まで続き、フリーメイソン側もその改革に努め、
社会活動などに勤めた結果、そういった反対運動は
下火になって行ったよ、という解説。
組織の危機に関する解説ですが、意外に客観的に淡々と書かれていました。
NEXT