■海軍の画力ファイナル
さて、今回も当夕撃旅団の主要研究テーマである
アメリカ海軍の画力についてだ。
「はあ」
で、今回のお題はこれ。
例の後部魚雷室のベッドの裏に貼られていたものだ。
「なんだこりゃ」
これは海軍の現場責任者とでも言うべき、
下士官の実態、というテーマの連作なんだ。
「意味がわかりません」
スタート地点は左上の、ハンサムでイカス感じの絵からだ。
「これが?」
タイトルにいわく、下士官本人が考えてる彼自身の像。
「はあ」
で、それ以外は全て本人以外が見た下士官の像、という絵なんだ。
まず、本人のイメージの右隣は彼の同僚から見た下士官。
肩にオウムをとまらせた船長の靴を磨いてゴマをすってるわけだ。
「肩にオウムってあんた…」
対してその右、彼の部下から見た下士官は悪魔のような外見で
とにかくガミガミどなってるわけだ。
「なるほど」
その次、上段右端から左下端と、左下から二つ目までは彼の上司、
さまざまな士官から見た下士官、という事なんだが、
ここら辺りはどうもちょっと判りにくいな。
上段右端は補給士官から見た下士官で、
どうも補給品を万引きしてる、って事だろうか。
左下端、すぐ上の自分のイメージと正反対の頭の悪そうな絵は、
彼の所属部門の責任士官から見た下士官。
まあ、マヌケを絵に描いたような、ということろか…。
最後も彼の上司なんだが、EXEC.
OFFICER
というのが
どういった立場の士官なのかはよくわからん。
とりあえず、マクラとマグカップを抱えてるから、
食う事と寝る事しか考えてない、というイメージかね。
最後の二つはお母さんと奥さんのイメージ。
まあ、両者とも見たまんまだね。
「…言いたい放題だな」
これがホントに外から見えないベッドの床に貼られていたなら、
面白いところだけど、どこから引っ張ってきたのかはわからない。
でもまあ、アメリカ海軍という組織の雰囲気を掴むにはちょうどいい気がするね。
という感じで今回はここまで。
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