■再び艦内に



砲塔前面中心方向を見る。
どうもあの奥に砲弾と装薬筒の昇降機がありそうな感じ。
(掲示板にて、あの木の棒の右側に左右用2基の昇降機がある、
との指摘をいただだき、確認したところ確かにそのようです)

手前の砲尾の切込みから砲弾を入れる事になりますが、
砲弾を運ぶトイやクレーンがないので、手運びでここまで
持ってきて装填してたんでしょうか。
かなりの重労働でしょう、それ。

で、ここはご覧のような完全密閉空間で、外は全く見えません。
とにかく例の射撃座標追尾室から来た指示に従って
(射撃管制装置から来る可能性もあり)
言われた通りの方向と上下角で、ひたすら撃ちまくるわけです。
おそらく戦闘終了を告げられるまで、外で何が起こっていたのか、
全くわからないままだったと思います。

ちなみに、13人の操作員がここに入っていた、
という事なので、冷房もなかった当時に
これはかなりキツイ職場だったでしょうね…。



砲塔の床と内部侵入を妨害していた砲弾(笑)。
あれ、ひょっとすると、あの床下の穴が砲弾か装薬袋の
昇降機の取り出し口かしらむ?

とりあえず5インチ砲弾はこんな感じです。
下の方に巻かれたベルトは砲身に刻まれたライフルに食い込んで、
砲弾に回転を与えるためのもの。
炸薬の爆発ガスを逃がさないようにする効果もあったかもしれません。

5インチ砲の砲弾は基本的に空中で爆発し、
衝撃波を発生させながら破片を飛ばし、
それよって周囲の航空機を破壊する、というものになってます。

ただし青いし先端の信管はあからさまにダミーだしで、
これはもしかしたら練習用の砲弾かもしれません。



前日にスミソニアンのアメリカ史博物館で見た主婦が造った(笑)
レーダー作動による近接信管ですが、
これは、こういった砲弾の先にネジ込んで使うものなのでした。

下のネジ山が砲弾に装着するためのもの。

ついにで今回は登場しませんが、時限信管だと金庫のダイヤルのような
時間をセットするダイヤルが付いています。



その横にあったカゴ。
これは負傷者の運搬用で、併走する2艦の間にロープをはり、
患者を乗せて、わっせわっせと送り出します。

が、戦艦は他の艦に比べて医療施設は充実してますから、
普通は駆逐艦などから、
戦艦に対して患者を送り込む、というケースだったはず。

ただし、これはエセックス級空母にもあったので、
もしかして受け入れる側の艦が装備してるものなんでしょうか。



さて、そこから再び艦内へ。



運命の赤い誘導線に導かれて、ドンドン奥へ。



で、ここから再び船体内、
ブルズアイズのナンバーで0無しの階数表示の世界に入るのでした。

といった感じで、今回はここまで。
オマケも一回お休みでございます。


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