■戦艦のいる公園へ



と、ここでようやく戦艦ニュージャージーこちら、の看板が。

やれやれ、道は間違ってなかったようです。



しばらく行くと広大な駐車場の向こうに、ニュージャージーのマストが見えてくる。
戦艦のレーダーは高いとこに付けたほうが見通しが効くのだ、
という基本中の基本を、改めて再確認(笑)。

アメリカ海軍の場合、低周波の警戒レーダーは1930年代後半、
高周波の射撃慣性レーダーでも参戦前の1940年にはすでに実用段階に入ってました。
このため、それ以降の新鋭戦艦では、艦橋上の高い場所はレーダーを積む場所とされ、
それに適した構造になってます。

なんだか通天閣みたいな艦橋だった
1920〜30年代のアメリカ戦艦(真珠湾に居た旧式戦艦たちなど)と
その後の戦艦のデザインが劇的に変わったのはこのためです。

やけにひょろ長い日本海軍の戦艦の艦橋との違いも、
基本的に人が上まで登って監視、着弾観測までする必要があった日本と、
そんなのレーダーでやればいいんだよ、というアメリカの設計思想の差でしょうね。



さて、ここが入り口みたいです。
どうも一帯は公園として整備されてるみたいです。
巨大なスクリューはUSSニュージャージーのものでしょうか。

奥にはデラウェア川と対岸のフィラデルフィアの街が見えてます。



そこから入って行くと、ああ見えて来ました。
近くで見るとさすがに迫力があります、戦艦USS ニュージャージー。

で、現在時刻は10時ジャスト。
結局歩いたら1時間近くかかってしまったのでした…。
目の前に見えてるのに、川の上を歩けたら15分の距離なのに(涙)…。



ここで向こう岸のフィラデルフィアを出発した
渡河フェリーが渡って来るのが見える。
…とりあえず、先に到着はしたので辛勝という感じでしょうか…。

さて、最後にヨタ話を一つ(笑)。
例の映画ロッキーをのディスク等をお持ちの方は、
ちょっと再生してテーマ曲と共に始まる主人公のトレーニング場面、
朝日と高架鉄道をバックにロッキーが走り始めるシーンを見てください。
この時、背景に写ってるのはこのベンジャミン・フランクリン橋ですが、
朝日は右手から昇っています。

で、この写真の画面左がフィラデルフィアつまり西、右がカムデンつまり東です。
奥に見えてるのは、当然、ベンジャミン・フランクリン橋。
よって、この構図の位置がそのまんま、あのシーンの場所となります。
(ただし高架鉄道は今は路面電車に切り替えられて現存しない)

映画でみると廃墟の街のような場所なんですが、
それがこんなキレイな公園になってしまったのですから、
やはりアメリカの再生はホンモノだなあ、と思います。

ついでに有名な階段登りシーンの直前のカットで彼が走ってるのは
今度はフィラデルフェア側のデラウェア河岸ですから、
彼のランニングコースはこの周辺がメインだと思われます(笑)。

さらについでに有名な階段登りシーンは、
例の30thストリート駅のすぐ北にある(ただし川を渡る必要がある)
フィラデルフィア美術館で撮影されており、
その名もロッキーステップとして現地の観光案内に紹介されてました。

今では、あのバンザイポーズのロッキーの銅像も立ってるそうな。
ただし、例によって時間切れで今回は訪問してませんが…。
という感じで次回、いよいよ夕撃旅団史上初の対戦艦戦のスタートになります。

最後に、この公園から見た風景を久しぶりのGIF画像で。

USSニュージャージーから対岸のフィラデルフィア、
そしてベンジャミン・フランクリン橋をグルっと見ております。



やはり戦艦が小さいのではなく、川が広すぎるんだ、という感じですね…。

はい、今回の本編はここまで。


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