■全ては歴史になる



こちらは1933年から45年まで12年も大統領を続けた
フラクリン ルーズベルト関連の品々。

下のマイクはルーズベルト大統領が自ら語るNBCの番組
“炉辺談話(Fireside Chats)”で使われていたラジオ用マイク。

それまで新聞などを通じて、すなわち記者によって要約した形でしか
国民にメッセージが送れなかった大統領が、
直接、ラジオを通じ自らの考えを伝えようとしたのが、炉辺談話の放送でした。
人類史上最長の12年のアメリカ大統領の任期を果たした(最後は任期中病死)
ルーズベルトの最大の武器がこの放送で、
新聞記者などが彼の考えを湾曲報道するのを排除してしまいます。

上の巨大な鉛筆は1932年の大統領選挙のキャンペーンに使われたもので、
当時、大恐慌の爪あとが残るアメリカ国民に、
Let's have a NEW DEAL、ニューディール政策でやろうじゃないか、と訴えたもの。

ちなみにNew deal はやり直し、新たな商売、といった意味にも取れますが、
この場合はポーカーのゲーム用語で、札を配りなおして、
さあ新たにゲームをやり直そうぜ、といった意味の方でしょう。
アメリカ人にとってはわかりやすい例えだったのだと思います。

ただし公共事業を中心としたこの政策も決して好調とは言えず、
結局、アメリカが大恐慌のつまづきから
完全に立ち直るのは第二次大戦による戦争特需に頼る事になるのです。
(戦争も公共事業ではあるが…)



おお、これはカエルのカーミット閣下では。
ちょっと撮影に失敗して暗くなってしまいましたが…。

アメリカの教育番組、セサミストリートの看板キャラクターで、
ハイホー!の決め台詞とともに、ニュースキャスターとして活躍する彼ですね。

ちなみに最近のは知りませんが、20年くらい前のセサミストリートは、
かなりシュールなギャグがバンバン出てくる恐るべき教育番組で(笑)、
当時これを英語でそのまま放送していた
NHK教育テレビは勇気あるなあ、と思ったものです。

少なくとも海外旅行レベルならなんとかなる程度に
私が英語を聞き取れるのは、このセサミストリートのおかげでございます(笑)。
すぐキレる暴れリンカーンとか、まだ出てるんでしょうかね。



こちらは1965年ごろ、ミュージシャンのボブ・ディランが着ていた皮ジャン。
と言われても、私、ボブ・ディランの曲って全く知らないんですが(笑)。
1960年代のフォークソング全盛期の文化としての展示らしいです。


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