■アメリカンTV-2
というわけで、アメリカン TVショーのその2だよ。
「さいですか」
こちらは退屈そうに男性がテレビを見てると、
突然ギターを持ったおっちゃんが部屋にやって来て、
さみしい君も楽しくやろうぜ〜と歌いだすもの。
最後は二人そろって、愛で満たせ〜と歌っておしまい。
「説明聞いてる限りさっぱり状況が把握できません」
だよね。
実はこれ、ケーブルTVの契約チャンネルの宣伝なのさ。
でもって左上がそのチャンネル名。
「…ちょっと待て、これって」
うむ、素早いご理解ありがとう。
アダルトチャンネルの宣伝だね。
で、その宣伝コピーが、君の家を愛で満たせ、なのさ。
「開き直りも、はなはだしいような」
いや、ここまで来るとむしろ潔いものすら感じたよ。
ある意味で究極の変化球かも知れない。
おそらく、文字のテロップが出なければ、
最後までアダルトチャンネルの宣伝だとは気がつかなかったろう。
「まあ、世の中いろいろだねえ…」
お次がこれ。
「なんだか上と方向性が180度転換したような」
うむ、これまた宗教系の番組なんだけど、
ジーザースとか、ゴッドとかの単語を連発する女性の背後に仏像。
「…何教の番組?」
出演者の皆さん、やたらと早口な上、妙に観念的な話をするもんだから、
正直、1/3も言ってる意味がわからなかったが、
少なくとも仏教ではなかったぞ。
「じゃあ、あの仏像は何?」
よくわからん。
最後に、私のことはホットケ、
というツッコミを入れる係かと思ったが、
そんなことは無かったしね。
「そりゃそうだろうよ」
まあ、基本的にアメリカの宗教は自己救済の手段なんだ。
自分を助けてくれるなら、
神でもブッダでも隣の猫でも、なんでもいいんだろう。
「そりゃ万国共通でしょ」
まあね。
ただアメリカの場合、そういった宗教団体が金の力で
TVの時間枠を買い取って、いろんな番組を流してるのさ。
特に深夜とかは右を見ても左を見ても神と仏だらけだったりする。
「救いがあるんだか無いんだか、微妙だねえ」
あれで救われるなら人類文明6000年の歴史は
何だったんだ、という気もするが…。
まあ、価値観は人それぞれだからなあ。
とりあえず、アメリカンTVネタはここまでだ。
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