■魅惑のマーケット
というわけで、偶然迷い込んでしまったイースタン マーケットの探検に入ります。
奥に見えてるレンガ造りの建物がそれなんですが、
週末には周辺に市が立つようで、かなり賑わってました。
さらに週末は一帯が車の乗り入れ禁止の歩行者天国になってるようです。
このイースタンマーケットも例のNHL、国家歴史構造物の認定を受けています。
ここは1873年に完成した地域の公営市場であり、
アメリカの大都市では最初のものだったとされてるようです。
ただし、2007年4月に大火災があって、かなりの損傷を受けたそうで、
全体が妙にキレイだな、と思ったのは、その後の大規模改修工事で
大幅に補修したためみたいですね。
火災後、2009年6月に再オープンがなされたとの事。
現地の説明によると、このマーケット周辺には多くのレストランがあり、
地域住民の交流の中心地にもなってるそうな。
(アメリカにカフェや喫茶店と言う業種はほぼ無く、ほとんどがレストランとなる。
この間隙を突いてニッチ産業から大企業になったのがスターバックスだ)
ただし、ここもご多分にもれず、近代スーパーマーケットに押されて、
一時はほとんど閉鎖に近い状態だったらしいです。
その後、付近住民の活動によって活気を取り戻し、
さらに2007年の火災を乗りこえて現在に至るとのこと。
こういった公営市場、といのは日本ではほとんど見かけない施設で
(無いわけじゃなく、かつて東京文京区の真砂市場などがあったが、
所詮は欧米のシステムの劣化コピーに終わった)
都市部の自治体が生活必需品系の店が集まる建物を作り、
住民の利便を図る、というものです。
今では無くなってしまってますが、かつてはロンドンにもありましたし、
イギリス支配下に長くあった香港では今でも現役で複数の
公営市場が市民生活を支えてます。
が、アメリカにもあったというのは初めて知って、ちょっと驚きました。
かつてロサンジェルスでそれっぽい市場に迷い込んだ事があるんですが、
あれが公営市場だったのかは今となっては全くわからず。
こんな感じで、ここも週末にはファーマーズ マーケットが立つようです。
野菜だけでなく、手作りのジャムなんかも見かけました。
さっそくマーケットの中に入ってみます。
ちゃんとした入り口は建物の正面にあるんですが、
とりあえず途中のドアから入っちゃいましょう。
おお、いい感じ、いい感じですよ。
やや狭いものの、市場好きにはたまらん世界が広がります。
アメリカでこんな場所に出会えるとは!
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