さてペロ君、今回のオマケ編はクイズから入ろう。

「やだなあ。帰って寝ていい?」

では問題、今回紹介した以下のフランス車の特徴は何でしょう。
 




「丸っこい」

丸っこいね。

「高級」

高級だね。

「フランス製」

フランス製だね。では正解の発表です。

「帰って寝ていい?」

ジャジャーン、正解はどちらも右ハンドル、でした。

「え?あれ?ええええ、ホントだ。日本向け車両?」

この時代にそんな訳あるか。

「フランスって右車線左ハンドルだよね」

その通り。アメリカと同じで道を渡る時、日本の感覚で右確認してると背後から轢かれて死ぬ恐ろしい国だよ。

「なんで?」

なんでだと思う?

「質問を質問で返すな、この低知能」

いや、実は正解は判らなかった。

「最初からそう言え、この無能」

いや、フランス人の記述をいくつか見てみたんだが、あちらでも諸説あるらしいのよ。一つは高級車はボンネットが長すぎて路肩が見えず、右折時に危険だから外側となる右にハンドルを付けた説。

「うーん」

もう一つは、当時、フランス製の高級車を買えたのはイギリスの貴族階級くらいだったので、イギリスに合わせて最初から右ハンドルにした説。

「うーん。なんかどっちも微妙な気が」

なんだよねえ。さらにややこしい事に当時のフランスの大衆車では右ハンドルと左ハンドルが混在しているんだ。ルノーは右ハンドル、プジョーとシトロエンは左ハンドル、といった感じなんだ。まあ全車種を確認したわけでは無いんだけど。

「うーん」

ついでに言うなら、ドイツのベンツも初期には右ハンドルだった。左ハンドルになるのは恐らく第一次大戦後からだ。ちなみにアメリカはフォードのT型が左ハンドルだった事もあり、最初からほぼ左ハンドルだね。

「で、結論は」

第二次大戦前のフランス自動車メーカーは、ノリと勢いでハンドルの位置を決めてたんじゃないかあ。

「斬新な意見」

では今回はここまでだ。

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