さてペロ君、今回のオマケ編は岐阜城で見かけたものたちだ。

「さいですか」

まずはこれ。



「岐阜城盛り上げ隊?」

よく判らんが、ボランティアって事は志願兵なんだから市役所の人とかの組織では無いんだろうな。

「無給でがんばっているんだ」

いやまあ、細かい事を言うと、Volunteerは自らの意志で志願する、といった意味合いだから必ずしも無給の奉仕ではないんだけどね。ダイエット、食事制限と並んで、妙な方向に意味が拡大されてしまったカタカナ英語の一つだろう。

「でもって明智光秀」

明智光秀なんだよな。まあ岐阜時代の彼は確かに盛り上げ隊の資格があったと思うが、いいのかこれ、という人選ではあるね。

「裏で滋賀県と通じている?」

いやまあ、何かあっても単独犯だろう。信長の健康問題が無ければ裏切らなかったと思うし。

「そうなの?」

確証は無いけど、調べて見れば直ぐに気がつくと思うよ。信長さん、安土城に移った後はガクンと運動量が減るんだ。あのどこでも駆けつけていたハッスル大魔王が城からほとんど出なくなる。フロイスの記述を読んでも、晩年は人が変わったようだしね。



でもってこちらは天守閣の入り口にあった注意書き。

「ええと、つまり…」

古い建物なので耐震性に問題があるんだけど改修には相当な期間が必要と判明した、と。 階層ごとの数値の大きなばらつきが気になるが最低値であるIS0.264だと崩壊、倒壊の恐れありのレベルだ。驚いたので帰宅後に確認したら、全階層で震度6以上の横揺れに対しては倒壊の危険アリ、縦揺れに関しては2階のみが耐久性ありで、他の階は全滅だった(全てIs値5.01-+以下)。すなわち震度6でこの天守閣は崩壊の危険性がある。

「ああ、その補強工事のせいで展示が少なかったのね」

いや、私が見た範囲で一切の工事はしてなかった。

「はい?」

耐震工事なんて全くやってないんだ。耐震性に問題があるから、自己責任で入ってね、と言ってるんだよ、この看板。


「ダメじゃん」

ダメだね。いや真剣にこれでいいのか、という感じなんだが…。いいのか、岐阜市。

「ダメじゃん」

まあ、現状、日本で一番スリリングな天守閣といえよう。といった感じで今回はここまでだ。

「ダメじゃん」
 


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