さて、今回は例のタクアンのマヨネーズ和えサラダパンの世界展開についてだ。

「こだわるね」

それほどの衝撃だったんだよ。ちなみに最初聞いた話では木之本の名物、次は湖東地区のオミヤゲ、最後は滋賀県のソウルフードという話だったんだが、それだけでは済まなかったんだ。

「何言ってるの?」



御覧、ペロ君、サラダパンはここまで来た。

「いや、どこだよ」

これ、岐阜駅の中の売店なんだよ。すなわち関ケ原を突破して岐阜、すなわち美濃の国にまでその勢力圏を拡大していたんだ。

「おお、やるね」

しかも70円高い。

「そうなの?」

現地では180円だったんだよ。恐らく関税が掛かっているのだろう。美濃の国、岐阜県としては自国の産業をタクアンのマヨネーズ和えから守る必要があるからな。

「タクアンのマヨネーズ和えが脅威になる地場産業ってなんだよ」

…五平餅?

「支持層が完全に異なると思うよ」

まあ、ここでは政治的な話はよそう。とりあえず県境を越え、日本全国制覇に向かうサラダパンの話だ。今回はここまで。

「さいですか」

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