ここからは建設放棄された自動車道なので、普通に歩くのは楽勝ですが… 



途中からこのように旧街道に分岐します。本当はこの手前(一ノ瀬側)にも旧街道が残ってるはずなんですが見つけられず。この林道がかつての会津沼田街道沿いに建設されてるのだ、というのがよくわかる部分でもあります。江戸期からすでに人の行き来があった地区なのです。逆に言えば江戸期以前はほとんど人が入ってなかったと思われます。ちなみにこの街道を造ったのは真田信幸と言われてるそうな。



ほとんど獣道だよね、と思うんですがこれも街道。



ところどころに鐘がおいてあり、どうやらクマよけに鳴らしながら進んでね、という事らしい。こんな設備は初めて見ました。



途中、道幅が広くなる場所もあり。夏の終わりのこの時期に草に覆われてないという事は、それなりに人の行き来があるのかもしれません。今回は誰にも会いませんでしたが。とりあえず本物の江戸期の街道ですから、これを歩けてちょっと感動。



そのまま大清水の休憩所に出る。朝に来たときは気が付きませんでしたが結構大きな建物だったのね。中には売店、食堂などもあります。現在お昼の12時半、あと30分ほどで写真の手前に写っているバス停に新宿行きのバスがやって来るのを待ちます。ここで食事にするにはちょっと時間が足りなかったので建物の中に飾られている写真などを見て過ごす。

とりあえず朝の4時から8時間半、地図上の距離で約18kmの山歩きでした。実際はいろいろ脱線してるので20kmこ超えてると思います。距離と時間だけ見れば3000m級の山に登れてしまう行程であり、それなりにシンドかったです。早朝の時間に沼に入ることを諦め、かつ旧街道とかも見なければ例のシャトルバスが使えるのですが、それでも5時間を超える行程になるはずで、やはりここからの尾瀬沼一周日帰りはそれなりの経験者向けだと思います。もっとも一周しなくても、長蔵小屋周辺までで引き返してしまう、という行程もありだと思うので、必ずしもそこまで厳しいわけではないですが。

といった感じで、今回の旅行記はここまで。

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