今回は東回りに沼を一周する事にしましょう。理由は簡単、西回りの道の入り口を見つけられなかったから。沼の周囲を一周する道もこのような木道になっています。



すでに6時過ぎ、8月末とは言ってもとっくに日の出の時間を過ぎてるのですが、標高1600mを超える山間の沼地にはまだ日が当たってません。ただし空は快晴であり、晴れ男完全復活宣言で精神的に高揚しまくりでございます。



そこから見えた北の燧ケ岳(ひうちがたけ)。山頂付近に雲を被ってしまっていますが、ハッキリ見えました。気温が低い朝は大気中の水分が少ないので眺めもいいです。山登りは朝にやれ、という理由がこれ。気温があがってしまうと、水蒸気によって見える範囲がどんどん狭くなってゆくのです。その結果、せっかく苦労して山頂に立ってもモヤってしまってほとんど眺望が無い、という事になりがちです。

燧ケ岳は尾瀬を代表する山の一つで、これは尾瀬ヶ原からも見えます。ちなみに尾瀬ヶ原からはさらにもう一つの尾瀬を代表する山、至仏山(しぶつさん)も見えるのですが、尾瀬沼の方からは至仏山は見えませぬ。この辺りもあってなんとなく裏尾瀬、という言葉が脳裏に浮かぶのが尾瀬沼です。



沼の周辺にはいくつかの小さな湿原があります。尾瀬ヶ原に比べると小さいものですが、それなりに見ごたえはあり。その狭い湿原の中を木道が走ってるわけです。



ただしほとんどの行程で沼から離れて山中を歩く、すなわちかなりの高低差がある、という事を現地で知る事になります。なるほど、上級者向けの行程だわ、これ…。と言う感じで、今回はここまで。

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